授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

小学校教員に必要な力④学級経営力

🔴小学校教員に必要な力④学級経営力


☆学級経営(1)担任としての目標


◯学級担任になったら、どんなクラスにしたいのかを明確にすることです。

◯例えば、「誰もが安心して、自分の持ち味を発揮して、協力し合うクラス」という目標を担任として考えたとします。


◯その目標を実現するためには、どんな具体的な手立てが必要なのかを考えて、ノートに書き出します。


◯「安心して持ち味を出す」という目標のためには、「友だちの失敗や間違いを笑ったり、人が傷つくような言葉が飛びかったりしている」状態にしてはなりません。


◯まずは担任が「学級開き」の時に「所信表明」として、「こんなクラスになってほしい」という願いを伝え、「こんなことは許さない」という決意を伝えることです。



◯そのうえで、子どもたちにどんなクラスにしたいのか、願いを問うことです。でも、学級目標を作ることが大切なのではありません。


◯子どもたちが考えた学級目標は抽象的でお題目になりがちです。大事なのは、個々の願いを聴くことであり、目標を叶えるための具体的な取組やプロセスなのです。


◯例えば、具体的な取組としては、以前紹介した「教室は間違える所だ」や「間違いは宝物」の授業を行なうと共に、「あだ名」や「陰口」でいやな思いをしている子がいないかを、日々の学校生活の全てにアンテナを張り、その言動はどうなのかを子どもたちと考えていくことです。




◯また、「持ち味を発揮して」の取組では、自尊感情を育み、他者を尊重する気持ちを育てるために、毎日の終わりの会での「いいとこさがし」や日記・学級通信、授業のふりかえりなどを通して、自分を出せるような雰囲気を醸し出していくことです。


◯「協力し合う」ためには、グループでの活動や数多く取り入れていくことです。授業もペア・グループでの聴き合いを中心にしていくことで協力する土壌が耕されていきます。



◯そのうえで子どもたちに自分たちが目指すクラスにするためにどんなことが必要なのかを考えさせて活動を進めていくことです。




◯学級経営については、到底一回の記事で記述することはできません。まずは、どんなクラスにしたいのか目標を考え、実現するために何をすればいいのかをを思いつく限り書き出してみることです。

(つづく)




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