授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

全国学力・学習状況調査について

🔴全国学力・学習状況調査について


◯毎年、4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力テストがあります。2007年から始まり、12年目となりました。


◯学力低下が叫ばれ、悉皆調査(抽出ではなく全員)として毎年約200万人の子どもたちが参加しています。


◯結果は、都道府県や市町村ごと、また学校ごとに公表され、結果に一喜一憂する状況になっています。


◯結果はあくまでも平均点なのです。大切なのは、子ども一人ひとりの学力の向上なのです。


◯義務教育である公立の小中学校に平均点のランキングをつけることにどんな意味があるというのでしょうか?

◯実際には、成績上位の都道府県では、3学期から全国学力テストに向け、過去問をやらせたり、子どもたちにテスト対策をさせたりしている現実があります。

◯また、裕福で余裕のある環境で育った子どもと、そうではない環境の子どもとでは、相対的に違ってきます。


◯校区によっては、要保護家庭の割合が非常に高い学校もあります。でも、その中でも懸命に働く保護者の方、厳しい状況の中でも懸命に学ぶ子どもたちがいます。


◯単純な平均点では、決して比較は出来ないのです。


◯学力実態の調査なら、悉皆調査ではなく、抽出調査で測ることができるはずです。


◯政権の支持率の世論調査でも抽出調査です。



◯そして民間に委託されている200万人分の全国学力テストにかける費用は莫大な金額になっています。


◯その費用があれば、厳しい状況で学んでいる子どもたちへの措置に使うべきだと私は強く思います。



◯日本の子どもの貧困率は約14%であり、対策はほぼなされていません。




◯どの学校の教員も皆、目の前の子どもたちに学力をつけることを目標に、日々必死に取り組んでいます。


◯教育に国の大切な税金を投入するのなら、調査にお金をかけるのではなく、子どもたちの成長に直結すること、学級定員数や特別支援への予算に投入してほしいと切に願っています。

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