授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

教育実習生の担当教員になったら

🔴教育実習生の担当教員になったら


◯教育実習生を担当する場合、どんなことを大切にして指導されていますか?


◯実習生の指導マニュアルのようなものはありませんので、指導する教員は結構たいへんです。


◯でも、楽しみもたくさんあります。教員になりたいと強く願っている実習生が一生懸命にその期間を学びたいと思っている場合は、やりがいがあります。


◯子どもたちにとっても若い学生がクラスにいることでいい刺激にもなります。


◯私もこれまで何人もの実習生の担当をしてきました。教員になって頑張ってくれています。


◯実習前の顔合わせの時に、学生に「宿題」を出しています。


◯「出会いの日に1時限あげるので、自己紹介とクラスみんなで楽しめるゲームを考えてきてください」という事と学級通信に載せる「自己紹介」をB6の紙を渡して書いてきてもらいます。


◯どの実習生も自分のことをアピールするための工夫をしてくれました。


◯最初は授業を見て、子どもの学びの様子や授業の進め方で気づいたことをノートに記録するように指導します。


◯放課後には、授業や1日の振り返りをします。その中で実習生が聴きたいことに答えるようにします。


◯また、朝の時間や休み時間には子どもの話を聴いたり、遊んだりして、関係性を作ること、話しかけてくる子だけでなく、全ての子に関わるようにすることを伝えます。


◯自分のクラスだけでなく、他のクラスや他の学年の授業も見せてもらうようにします。


◯しばらくすると、授業をしてもらいます。最初は1日に1時限だけ授業をしてもらいます。教科も一通りできるようにしていきます。


◯前日には、教材研究を共にして授業の進め方を細かなところまでいっしょに考えてあげた方がいいかと思います。


◯そうした形で何日か授業をして、様子を見ながら、少しずつ1日に行なう授業の時間を増やしていくのです。


◯最終的には、1日の授業を全部任せる所までを目標にしていきます。


◯担任としては、子どもの理解度や授業の進度などで、心配な面はたくさんありますが、後進を指導することは重要なことであり、自分自身のためにもなるはずです。

PVアクセスランキング にほんブログ村

3年生 社会 店で働く人たち③

🔴3年生 社会 店で働く人たち③


◯お店で働く人たちの工夫や苦労、喜びについてだけでなく、消費者としての目線から考えさせることも大切だと思います。


◯おうちの人が買い物をする時にどんなことを大事にしてお店に行き、品物を選んでいるのかを考えさせます。


◯事前に「買い物の工夫」を家族にインタビューしておくといいかもしれません。


◯値段、品質、利便性、サービスなどが子どもからも出てくるかと思います。

◯必要のないものを余分に買わないという意見や、買い置きをして買い物に行く回数を減らす意見も出てくるかと思います。


◯また、食品などは値段だけでなく鮮度や味を考慮して選んだり、消費期限や賞味期限を考えて買ったりしていることを聞いてくると思います。


◯賞味期限の長いものを買うか、短いものを買うのかを考えてもいいかと思います。


◯賞味期限が長い商品ばかり売れると、まだ食べられる商品が廃棄処分になることがあります。そんなことも考えさせるといいかもしれません。


◯また、今はネットで購入しているものも多いはずです。家から注文でき、家まで届けてくれることがメリットとしてあげらます。デメリットも考えさせることもいるでしょう。


◯直接、店頭で品物を見て買うことと比較して考えさせても面白いかと思います。

PVアクセスランキング にほんブログ村

算数ゲーム ナンバー20

🔴算数ゲーム ナンバー20


◯交代で1から数を言っていき、20を言ってしまった方が負けになります。


◯数字は3つまで言うことができます。例えば先攻が「1.2」なら後攻が「3.4.5」というように続けて数字を言っていきます。


◯ご存知の方も多いかと思いますが、必勝法があります。


◯それを子どもに考えさせるのです。


◯何度か「教師VS子ども」でやってみます。


◯ゲームのやり方が分かれば、グループで先攻と後攻を交代して何度か勝負をさせます。


◯そして、最後に20を言わないためにはどうすればいいのかをグループで考えさせるのです。


◯プリントに1から20までの数字を書かせます。


◯勝つためには19を自分が取らなければならないことは、気がつくはずです。


◯そして19を取るためには、15を自分が取らなければなりません。


◯15を取るためには、11を取る必要があります。


◯11を取るためには、7を取らなければならないわけです。


◯そして7を取るためには、3を取る必要があります。


◯3を取るためには、先攻を取る必要があります。先攻なら、「1.2.3」と言えば、後は「7.11.15.19」を取ることで必ず勝つことができます。


◯相手が必勝法を知らなければ、後攻でも勝つことができます。


◯グループで必勝法を発見したら、他のグループと対決させると盛り上がります。


◯まだ見つけてないグループは、悔しがって発見しようと懸命になって考えます。


◯見つけたグループには「1から50まで」とか、「4つまで言うことができる」というルールでも必勝法を見つけられるか考えさせるといいかと思います。




◯ゲームを通して論理的な思考を鍛えることができます。

PVアクセスランキング にほんブログ村

教員も夏休みの振り返りを

🔴教員も夏休みの振り返りを


◯この夏休みにどれだけ教員として研修を積み、教師力をアップすることができたのかを振り返り、ノートに書き出してみてはどうでしょうか?


◯その中で最もプラスになった研修のベスト5などの形でランキングしてみてください。


◯来年度以降に自分が研修したいことや足りない課題も少しずつ見えてくるはずです。


◯また、フィードバックすることで、せっかくの研修の内容が、より記憶に残っていきます。


◯子どもにも夏休みの宿題があったように、教員として研修や教材研究をどれだけ積めたのかを記録しておくと、毎年の研鑽の結果が一目で分かります。



◯また、教材研究や提案文書などの仕事にどれくらい時間がかかったのかも記録しておくと、自分の目安になってきます。


◯特に初任や若い世代の先生にとって、振り返りは、これからの長い教員生活にプラスになるはずです。


◯担当学年や校務分掌によって、出張や仕事分担は変わりますが、今後、夏休み中にどれだけ仕事をすればいいかも、少しずつ見えてきます。


◯仕事が見えてくると、普段休めない分の代休や年休をいつ頃にどれくらい取れるかも見えてきます。


◯夏期休業中の動静表もコピーして保存しておくと、見通しが立って、早めに家族旅行などの予定も入れられるかと思います。

3年生 社会 店で働く人たち②

🔴3年生 社会 店で働く人たち②


◯教科書にはスーパーマーケットで買い物をしている人や働いている人の様子、いろんな商品が並んでいる棚などが描かれた大きな絵が掲載されています。


◯この絵から見つけたことを出し合い、考えることはたくさんあります。




◯スーパーで働く人たちはどんな仕事をしているのか、絵から探すことができます。


◯レジを打っている人、棚に商品を補充している人、買い物カートを並べている人、魚をさばく人など様々な仕事をしている人たちがいることに気づきます。


◯お客さんも、ベビーカーを押した親子、お年寄りや車椅子に乗った人がいることにも気づきます。


◯「やさい」という看板も遠くから見やすいように高い所にあることにも気づいていきます。


◯また、バックヤードに停まっているトラックや店の入り口などの絵からも様々な気づきがあるはずです。


◯グループで相談し気づいたことをクラス全体で出し合い共有しながら進めていきます。

◯疑問に思ったことや分からないこともたくさん出して、産地調べやスーパーマーケットの見学につなげていくのです。

◯教科書ではスーパーマーケットが例に挙げられていますが、コンビニを教材にしてもいいかと思います。

◯スーパーより小さな面積のコンビニがどんな工夫をしているのかを考えます。

◯お客さんの動線を考えた棚の配置、品揃え、店員さんの仕事など、スーパーと比較しながら、コンビニについて考えていくとより違いが明確になってきます。


◯授業参観でしても面白いかと思います。

PVアクセスランキング にほんブログ村