授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

漢字カード 漢字カルタ

🔴漢字カード 漢字カルタ

小学校で学ぶ教育漢字の数は1006字です。


「学年別漢字配当表」では、

1年生は80字


2年生は160字


3年生は200字


4年生は200字


5年生は185字


6年生が181字

となっています。



授業日数を考えて、新出漢字を学習していかないと間に合いません。


漢字ドリルや漢字ノートを使った学習は、ほとんどの学校でされています。


習得するためには最もベーシックな方法です。



毎日少しずつ漢字を教えていく事も大切ですが、習得させるためには、


🔴「漢字カード」

を作成するのが効果的です。


◯厚紙か画用紙に新出漢字を書く


*パンチで穴を開け、リングを通す


*大きめの単語帳ならなお良い


◯裏面には、音読み・訓読み・部首・画数・熟語などを書く

◯両面に名前と番号を書く


🔵習う度に作るか、学期初めにまとめて作る。

【活用例】

①単語帳のようにめくりながら、「読み方」「書き方」「熟語」などを覚える。


*「書き方」は空書きをする


*覚えているかどうか、ノートに書く


②ペアで問題を出し合う。


③机の上にバラバラに置き、カルタのように取る。


④トランプのように束にした中から3枚選び、その漢字で文を作る。



この漢字カードをいつも机の中に入れておくと、隙間の時間でも漢字の習熟に使えます。


特に漢字の読みに有効です。


いろんなアレンジをして遊びながら覚えることが出来ます。


学年の漢字だけでなく、これまでに習った漢字カードを作成するのもいいと思います。



子どもはイラストを描いたりして楽しんで作ります。



作るだけでも勉強になっています。




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学期末の授業 復習

🔴学期末の授業 復習


2学期の学習もそろそろ終わっている頃でしょうか?


残り少ない時間をどう活用していますか?


🔴教科の復習の時間として活用する


復習の方法


①プリントで2学期の復習をする

②各教科の教科書をもう一度読む

③ノートに要点をもう一度まとめる

④苦手な単元を選択して、その問題のプリントを各自選んでする

⑤各教科の問題を自分で作成して、友達同士で解き合う



⭐️特にこの⑤、習った事を組み合わせて、問題を作成するというのは、とても力がつきます。



低学年では文章の問題を作るのは少し難しいですが、高学年であれば考えられます。




基本問題→応用問題→発展問題など、3つの問題を各教科で作り、解き合うのです。




苦手な子は基本問題を選んでいいのです。




得意な子は友達の作った発展問題にチャレンジしていいのです。




文章を工夫したり、複雑にしたりして、友達が手こずるような問題を作成し合うのです。




算数であれば、小数と分数を使った単位あたりの文章題を作成する事も出来るはずです。




もちろん、作成したからには、自分でも解答例を書かせて、採点もその子にさせるのです。




🔴重要な事は、苦手な子が困っていたら、「問題作成者」の子は全力で手助けをするという事を最初に徹底しておかねばなりません。




🔴自分で作った問題を分かりやすく説明もする事も大切です。




算数だけでなく、どの科目も教科書の内容からアレンジして作成する事をさせると、単なる復習ではなく、意欲を持ってチャレンジすることができます。





🔴教師主導で復習するよりも、子どもに選択させ、自分が理解していない所や不十分だと思う所をさせる方が効果があります。


🔵全体での一斉授業で復習するよりもグループにして、苦手な所を聴き合い、学び合う時間にして、教師はアドバイスに回るという形をとって復習をしていきます。


🔵各単元のテストで間違えていた所をもう一度ノートにやり直してみるのもいいと思います。


⭐️各単元を振り返り、もっと追求したい事を書き出してみるのもいいですね。

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学級活動 ゲーム6以心伝心

🔴学級活動 ゲーム6以心伝心



すぐにできる学級ゲームを紹介します。


⭐️以心伝心



テーマを決めて、思い浮かんだものを同時に答えます。



一番多かった答えでもいいし、一番少なかった答えを正解にしてもかまいません。



または、1人の子と同じ答えになればオッケーというルールにしても出来ます。



【例】


🔵「緑の野菜と言えば?」

いっせいので〜


「きゅうり」「キャベツ」「レタス」

「ほうれん草」「ニラ」


一番多かったものが正解というルールであれば、


「きゅうりの人?」


というように手をあげて聞いていきます。


(テーマ例)


①赤い果物?

②空を飛ぶモノ?

③公園の遊具と言えば?

④好きな教科と言えば?

⑤オーケストラの楽器と言えば?


🔵グループでしても面白いです。



昔、家族で車で旅行した時に、高速道路でずっとやっていた事もあります。

子どもがどんな事を考えているのかが分かってなかなか面白かったですよ。




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定規で遊ぶ

🔴定規で遊ぶ


算数で三角形や四角形の学習があります。


図形を定規を使って書く事は、手先が不器用な子にとっては、初めはとても難しいのです。


単元が始まってから、三角形や四角形を定規を使って書くのでは、なかなか正確に書くことが出来ません。


🔺どんな所が難しいかというと


①定規を片手で上手く押さえられずに動いてしまう。

②えんぴつを定規に沿って線を引けずにズレて曲がってしまう。

③えんぴつの芯の幅の分だけ定規からズレてしまい、3mmぐらい違ってしまう。


🔵そこで定規を使って線を引く練習をする必要があります。


単に練習をするのでは面白くないので、ノートに定規を使っていろんな線を描いて遊ぶのです。


ロボットや自動車を直線を引いて、描きます。


定規を使って遊ぶのです。



たくさんの線を定規で描く中で、少しずつ慣れてきます。


🔶算数で定規を使う単元がある時には、前もってこうした遊びをさせておくと、その単元での習得がスムーズに出来ます。

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冬休み何にチャレンジ?

🔴冬休み何にチャレンジ?


「もういくつ寝ると〜お正月♪お正月には凧揚げて〜独楽を廻して遊びましょう〜早く来い来いお正月〜♪」


小さい頃、自分で竹ヒゴと紙で凧を作り、コマ回しをしていました。


今の子どもたちならどんな歌になるのでしょう?


「お正月にはゲームして〜LINEでスタンプ送りましょう〜」みたいな冬休みになるのでしょうね。


🔵チャレンジしたい事を考える


冬休みを少しでも有意義に過ごすために、冬休みにしたい事を、2学期末に子どもに考えてもらいます。


◇自分がチャレンジしたい事を連絡帳などに、箇条書きでたくさん出してもらいます。


【例】


①野球の素振りを毎日100回


②ピアノで「サザエさん」の曲をマスターする。


③クッキーを焼いて、いとこにプレゼントする。


④おせち料理の黒豆の作り方をおばあちゃんから聴いてノートに書く。


◯実現可能な事を出来るだけ具体的に書くのです。


そして、3学期にいくつ実現出来たのかを確かめます。


*通知表を1人ずつ渡して話をしている間に書かせると、静かにその時間を過ごす事も出来ます。




*連絡帳に書かせると保護者の方にも見てもらえるので、出来る可能性があがります。


🔵してほしい事を宿題にする

①お手伝い

家族の一員として役割を担うこと、大掃除で活躍してほしいです。


②昔の話を聴く

お正月は、親戚やおじいちゃん達から話を聴ける機会があると思います。

[低学年]

昔はどんな遊びをしていたのか?

[中学年]

昔と今で生活がどう変わったのか?

[高学年]

戦時中の暮らしはどうだったのか?

学期中は、家族への聴き取りは時間もかかるので、冬休みの課題にするのも一つの方法です。


③体力づくり

マラソン、なわとびの練習をしておくと健康にも良いし、上手くもなります。

④読書

図書室で借りた本だけでなく、出来るだけ多くの本を読んでほしいと思います。




⑤楽器の練習

リコーダーやピアニカの練習を少しずつでもしておくと上達します。


🔶このような事を学級通信に書いて伝えておきます。

ゲーム漬けの冬休みから少しは脱却できるかもしれません。

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