修学旅行 作文 文集作り
修学旅行 作文 文集づくり
秋は、修学旅行の季節です。
修学旅行はおとなになっても思い出に残っています。
修学旅行の作文を書いて、全員の作文を載せた文集を作っている所もあります。
ただ全員の作文を人数分印刷して綴じる必要があります。
いろんなことを書き残したくても、一人のページが限られていると、一括りの文集で修学旅行全体の中身を書いてしまい、似通った作文になりがちです。
修学旅行という全体を題材にするのではなく、その中の枕投げという題材にするのです。
全体にしてしまうと•••
修学旅行で広島に行きました。新幹線の中では友達とトランプをして遊んで楽しかったですです。
広島について平和公園に行きました。みんなで千羽鶴をさだこさんの像の前で平和な誓いをして供えました。
旅館についてお風呂に入りました。お湯をかけて遊んでいたら、先生に怒られました。夜には枕投げをして、また先生に怒られました。
という行程を追ったような作文になりがちです。
友達の作文も載っている文集もいいですが、その子だけの作文がいくつもある文集を作る方法もあります。
印刷しなくてもできます。
これまで作文の指導についていくつか紹介してきたように、書きたい場面を一つにしぼって、会話文を中心に書いていくのです。
枕投げのシーンが心に残っていたら、そのことだけをくわしく描写した作文を書きます。
原稿用紙に1枚でも枕投げの場面がかけたら、そこで終わったらいいのです。
「盛り上がった枕投げ」
お風呂上がりにAくんが、
「部屋で枕投げをしよう!」
とみんなに言いました。
「ぜったいに先生に怒られらるからやめとこう」
とBくんが言いました。
「見張りを交代でしたら大丈夫や」
とCくんが言ったので、Bくんも
「よっしゃ、やろう!」
と言いました。
「おりゃ〜」
とDくんが一番最初にぼくに投げてきました。ぼくは•••
というように一つのことにしぼって書くとその時の様子をくわしく思い出して描写するイキイキとした作文になります。
そして、書き終わったら、次に書きたい場面を書くのです。
夜、布団の中でこっそり恋バナをしていたことが心に残っているのなら、その場面をくわしく書くのです。
そんなふうに場面ごとに書いていくと、原稿用紙に100枚以上書いた子もいました。
その子だけの世界にたった一つだけの「修学旅行記」が出来上がります。
クラスみんなの一言インタビューを載せたページも入れ、表紙は自分で絵を描いて、ホッチキスで留めたら完成です。
写真を貼るページもつけておいてもいいですね。
出来上がった「修学旅行記」はみんなで交換して読み合えばいいのです。
手間もかからずに、作文の内容も面白い文集が出来上がりますよ。