授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

怒りは悪いの?感情を出せるクラスに

怒りは悪いの? 感情を出せるクラスに


「いつも笑顔で」

「みんな笑顔」

というフレーズが学校でよく使われます。


以前、心理学者の長谷川博一さんの講演で話されていたことです。


「人間には、いろんな感情があって当たり前なのです。喜びだけでなく、怒りや悲しみを学校で出せる空気を作らないと子どもは抑圧されていきます。」


その通りだと思います。



人間は、

悔しいことがあれば、怒り

つらいことがあれば、悲しみ

楽しいことがあれば、笑うのです。


「怒りが悪い感情だと捉えることは、間違っている。なくてはならない感情なのだ。」



「怒りをどうコントロールするのかが大事なのであって、怒りの感情をなくすということではない。怒りを否定すべきではない」

とおっしゃっていました。


子どもたちが、自分を抑え込まずに、怒りや悲しみの感情を自分でコントロールするというスタンスで教師は接していくことが大切だと思います。


子どもが怒っている時、

「そんなに怒ったらダメ!」

と指導するのではなく、なぜ怒っているのかを丁寧に聴き取っていくことから始めるのです。


そして、そんな時には自分の気持ちをどうしたら伝えることができるのかをいっしょに考えてあげるのです。



以前、友達と衝突して、怒りで興奮していた子がいました。


話を聴こうとして、

「どうしたの?」

と呼びました。


その時、たまたま水筒に熱いお茶を持っていたので、

「何があったの? まぁ、お茶でも一杯飲むか?」

とあげました。

熱いのでゆっくり飲んでいました。


すると、

「先生、ありがとう。もう大丈夫。ちょっと落ち着いた」

と遊びに行きました。


お茶を飲んで、ひと息ついてる間に怒りが収まったようです。

こんな場合だってあるのです。


カウンセリングマインドという共感型の聴き方もあります。

「そうかぁ。それは腹も立つよね。その気持ちはよく分かる」

とまず受けとめて聴くのです。

子どもが出した感情を否定せずに、まずは聴こうとする先生の姿勢は必ず伝わっていきます。


それをいつも繰り返していくことで、感情をそのまま出してもいいんだ、

でも自分で少しずつコントロールしていくんだという気持ちになっていきます。


そんなにすぐは変化しません。

だっておとなでも感情のコントロールは難しいのですから。



前回の記事では叱る力について書きました。怒るのではなく叱るのだと。




それは、教師や親が、子どもに対峙する時の基本的スタンスです。



怒りをコントロールしながら、叱るということです。



でも、場面によっては、感情で怒りをぶつけてもいいと思います。



怒りという感情を伝えることは大事なのです。問題なのはその出し方・伝え方なのです。

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