授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

国語 作文指導2 作文の授業

🔴国語 作文指導2 作文の授業



初期の作文指導の授業で効果的な方法があります。


思ったことを書きなさいでは、なかなか書けません。




そもそも、思ったことや感じたことというのは、思考や感情などで語彙力のない子どもにとっては、言語化するのが難しいのです。


楽しかった、おもしろかったなどの何ら具体性のない文章になりがちなのです。


🔴気持ちではなく、様子を書くのです。



つまり、思ったことではなく、


◯したこと


◯見たこと


◯聞いたこと


◯話したこと


を中心に書く方が書きやすいのです。


🔶特に会話を「 」を使って、メインにすると書きやすくなります。


指導方法の一例です。


🔴「今から先生がすることや話すことを作文に書きます。だから、よく見てよく聞いておいてね」



といって、廊下に出てから、教室にあらためて入り、声をみんなにかけます。


ここまでたったの10秒❗️



🔶「では今の10秒のことをみんなでいっしょに作文にしましょう。」



🔶子どもの国語ノートと同じマス目の黒板に書くとよりいいです。



🔶「まず、先生が言った言葉を思い出してね」


「おはよう」


「いいね」


「しずかに待ってたね」


「さすが!」


と私がかけた言葉が出てきます。

🔶それを板書するか、短冊にした模造紙に書いて、言った順番に書いて貼ります。


「他に何か音は聞こえた?」

「ドアを開ける音」

「どんな音?」

「ガラガラガラ」

これも書きます。



🔶次は、この「 」の間に


誰が


どんなふうに


どうした



というような 様子の分かる言葉をつけていきます。


みんなで考えていきます。



🔵そして、できた文章がこちらです。


「ガラガラガラ」

先生が、

「おはよう。」

と言いながら、教室のドアを開けて入ってきました。

みんなを見て、

「いいね。」

どにっこりしながら言いました。

そして、

「静かに待っていたね」

とほめてくれました。

私たちもにっこりしました。

それから、先生は

「さすが。」

と言ってくれました。

先生はさっきよりもっとにっこりしました。



たった10秒のことでも描写ができます。




🔴こんな文章をノートに書かせて、別のパターンの10秒もやっていきます。




こんな形で何回かやっていくと、ほとんどの子が書けるようになってきます。

中学年までなら、このくらいの文章はスラスラと書けるようになってほしいですね。



🔴まず、「 」を使って会話を入れて書けるようにするのです。



そしてあったことを順番に書くことです。



その3に続く。








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