国語 作文指導2 作文の授業
🔴国語 作文指導2 作文の授業
初期の作文指導の授業で効果的な方法があります。
思ったことを書きなさいでは、なかなか書けません。
そもそも、思ったことや感じたことというのは、思考や感情などで語彙力のない子どもにとっては、言語化するのが難しいのです。
楽しかった、おもしろかったなどの何ら具体性のない文章になりがちなのです。
🔴気持ちではなく、様子を書くのです。
つまり、思ったことではなく、
◯したこと
◯見たこと
◯聞いたこと
◯話したこと
を中心に書く方が書きやすいのです。
🔶特に会話を「 」を使って、メインにすると書きやすくなります。
指導方法の一例です。
🔴「今から先生がすることや話すことを作文に書きます。だから、よく見てよく聞いておいてね」
といって、廊下に出てから、教室にあらためて入り、声をみんなにかけます。
ここまでたったの10秒❗️
🔶「では今の10秒のことをみんなでいっしょに作文にしましょう。」
🔶子どもの国語ノートと同じマス目の黒板に書くとよりいいです。
🔶「まず、先生が言った言葉を思い出してね」
「おはよう」
「いいね」
「しずかに待ってたね」
「さすが!」
と私がかけた言葉が出てきます。
🔶それを板書するか、短冊にした模造紙に書いて、言った順番に書いて貼ります。
「他に何か音は聞こえた?」
「ドアを開ける音」
「どんな音?」
「ガラガラガラ」
これも書きます。
🔶次は、この「 」の間に
誰が
どんなふうに
どうした
というような 様子の分かる言葉をつけていきます。
みんなで考えていきます。
🔵そして、できた文章がこちらです。
「ガラガラガラ」
先生が、
「おはよう。」
と言いながら、教室のドアを開けて入ってきました。
みんなを見て、
「いいね。」
どにっこりしながら言いました。
そして、
「静かに待っていたね」
とほめてくれました。
私たちもにっこりしました。
それから、先生は
「さすが。」
と言ってくれました。
先生はさっきよりもっとにっこりしました。
たった10秒のことでも描写ができます。
🔴こんな文章をノートに書かせて、別のパターンの10秒もやっていきます。
こんな形で何回かやっていくと、ほとんどの子が書けるようになってきます。
中学年までなら、このくらいの文章はスラスラと書けるようになってほしいですね。
🔴まず、「 」を使って会話を入れて書けるようにするのです。
そしてあったことを順番に書くことです。
その3に続く。