授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

中学受験

🔴中学受験


🔶6年生の担任をされている先生方に伝えたいことです。


🔶地元の公立の中学ではなく、私立や国公立の中学に進みたい希望を持っている子どもや保護者の方にどんな配慮や声かけが必要なのか?ということです。


🔶まずは丁寧にお話を聴くことです。どんな思いや願いを持っているのかを聴くことでそれぞれの希望や期待、状況が分かってきます。


🔶そして、応援してあげることです。鉛筆を削って「合格」「気合いだ!」「ガンバ」などを書いて渡した事もありました。


🔶都会では、公立中学より私立中学を選ぶ子が多くなっているようですが、日本全体を見るとそうではありません。


🔶地域によってかなり違いがあります。


🔶クラスで受験する子が少ない時は、みんなでその目標を応援してあげたらいいと思います。受験する子が多いなら、共に頑張ろうとする雰囲気を作るのです。


🔶卒業して進む道は違うかもしれないけれど、大事なのは、ともに過ごしたこのクラスの仲間との思い出であり、これからもつながっていてほしいと伝える事です。


🔶私が最初に勤務した学校は、校区に伝統のある男子校の私立中学がありました。保護者の方も地元のその私立中学に通っていた方が多く、クラスの男子の7割以上の子が受験していました。


🔶成績を考えるとかなり厳しいと思う状況の子も、保護者の期待の中、迷いながらも頑張っていました。


🔶小学校の担任として、配慮するべきことは、「合格発表」の後のことです。


🔶落ち込んでやる気を失う子もいます。カラ元気を装う子もいます。合格したけれど仲良しの子が不合格になり、素直に喜べない子もいました。合格して天狗になってしまう子もいます。


🔶クラスの様子に応じていつも通りにする事もいいのかもしれません。卒業までの学校での時間を楽しいイベントをたくさんする事もいいかもしれません。正解などはありませんが、その子のためにできる事を、できる話をするしかありません。教師三年目の私には経験もなく、ただそばで話を聴いてあげることぐらいしかできなかったように思います。


🔶親の期待を一身に受けた子が、不合格になり、学校を休む日が続きます。


🔶家庭訪問に行き、その子の話を聴きました。


🔶「合格した友達と会いにくい」「不合格になってかっこわるい」「お母さんやお父さんがあれだけ合格を願ってたのにあかんかった…」「ぼく、もうあかんわ」と泣きながら話をしてくれました。

🔶私はいっしよに泣くことしかできませんでしたが、「でもな、まだ12歳やろ。人生はこれからなんぼでもチャンスはあるし、中学で終わりやないねんで、君のいいところを先生はいっぱい知ってる、ぜったいこれからいい事が必ずある」と精一杯伝えました。


🔶親にも期待を裏切ったと思っていたことは言いにくかったようで、私から両親に伝えました。


🔶お父さんもお母さんも、「そんなふうに思ってたんですか?無理をさせていたんですね」とわが子の心に重圧を与えすぎていたと話され、きちんと気持ちを伝えますと言われました。


🔶次の日、久しぶりに登校したきた彼の表情はとてもスッキリとしていました。


🔶「昨日、お母さんとお父さんの気持ちを聴いたから、ぼく、もう大丈夫やで!」と元気に言い、友達と遊びに走って行きました。




🔶以来、受験すると聞いた時には、応援するとともに、子どもの心理的負担を考えるように保護者の方に伝えてきました。


🔵子どもを受験させたいと思っておられる保護者の方へのお願いです。我が子の将来のためにという気持ちはよく分かります。


🔷ただ、お子さんの気持ちを充分に聴いてあげてください。お母さんの喜ぶ顔が見たいから受験するという子もいます。


🔷本人の意欲ややる気が一番大切です。また、学力が伸びる時期は子どもによっても違います。6年生の段階では、まだ学力がついていなくても、中学で伸びる子、高校で伸びる子がいます。


🔷入試には、合格も不合格もあります。中学入試がゴールではない事を親御さんこそが子どもに伝えられるのです。


🔷受験勉強での「言葉かけ」の結果、中学に進んでから意欲をなくした子もいました。


🔷「勉強しなかったら、公立に行くことになるのよ」という言葉で勉強させて、不合格になった子が中学に進んでから全く意欲がなくなってしまったこともあります。


🔷「頑張ってるね、でも無理はしないでね」「もし合格できなくても大丈夫だからね」と声をかける方が安心して頑張るのです。


🔷また、合格して気力を使い果たし、中学では抜け殻のようになって授業についていけなくなった子もいました。


🔵大切なのは今後の人生です。学力と人格を高めていくことが子どもの幸せにつながるのです。


🔷小学校の授業で、「こんな簡単な問題も分からへんの」と友達を見下すような子も残念ながらいました。


🔷本当に実力のある子は、分からない子に丁寧に優しく解き方を説明していました。そんな子は高校、大学、社会人になっても他者と協力して、自分の力を発揮して幸せな人生を歩んでいます。


🔵ちなみに前述した不合格だった子どもは数年後に難関大学に合格したと連絡をくれました。そして、今では父の会社の後を継いで頑張っています。挫折をバネにすることができたと思います。







🔴授業でも「学び合い」の学習として、難問、良問、ジャンプの問題を取り入れると、受験をする子も学習が苦手な子も伸びていきます。


🔶ジャンプの問題を使った「学び合い」については、以前の記事で紹介したので参考にしてください。

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