授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

5年生 社会科 五円玉の授業 参観ネタ

🔴5年生 社会科 五円玉の授業 参観ネタ


◯昔から実践されている5年生の社会科の授業の導入を紹介します。


◯5年生の社会科では、年間を通していろんな産業について学習をします。


◯農業、水産業、工業、商業などを学習していく上で、ピッタリなのが五円玉を使った授業です。


◯五円玉の写真を拡大コピーして、黒板に貼ります。「五円玉のデザインには、君たちがこれから社会科で学習することが隠されています」「それを発見しましょう!」と問いかけます。

◯グループにも五円玉の写真や、実物の硬貨を渡しておくと、まず稲穂が目につくはずです。これが農業を表していることにはすぐに気がつきます。


◯「他の産業も隠されているよ、グループで相談してごらん」というと真ん中の穴の周りにギザギザの歯車がデザインされていることに気がついていきます。


◯「歯車は何かな?」というと「工業」が出てくるはずです。


◯次は少し難しいですね。下半分にたくさんの線が描かれています。この線は海を表しています。


◯海のデザインは、「水産業」「漁業」を表しています。


◯こうして「五円玉のヒミツ」から産業の学習を見通していくことができます。


◯そして、他にはどんな産業があるのだろうかとグループで考えていくのです。


◯仕事に注目していくと、いろんな産業が見えてくるはずです。林業、商業、通信業などはすぐに出てくると思います。


◯新聞の株式の欄には様々な産業が載っているので、新聞を渡して探してもいいかもしれません。


◯鉱業、運輸、金融、観光など多様な産業があることに気がつくはずです。



◯また、五円玉の材料はあるものから作られたことを問題にします。




◯戦後の焼け野原の写真を見せます。「戦争で日本の産業はどうなったのか」を考えさせます。





◯工場は燃え、漁船は戦争に駆り出され、農村の働き手は戦争に行き、多くの人々の命が奪われました。




◯五円玉の材料には、大砲の薬莢が使われていました。デザインの中には、日本の産業の復興に向けた願いが込められていることを考えさせるのです。





◯これだけでは45分の授業で物足らないので、あくまでも導入としての興味づけとして行ない、残りの時間は都道府県クイズや農業クイズなどを組み合わせていくと、最初の授業参観にも出来るかと思うので、工夫をして行ってみてください。

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