図工「自分の靴の絵」を描く
図工 「自分の靴の絵」を描く
3年生の実践です。
ダイナミックではありませんが、よく実物を見て、丁寧に細かく描く絵の指導を紹介します。
こんな作品ができました。
3年生でもこれだけ丁寧に描くことができました。
描きやすいように、描く順を指導しました。
上質紙に鉛筆で下絵(習作)を描きます。
①まず靴の底の線を描きます。
画用紙の下側の両サイドに点をうって印をつけます。
これで大きさが決まるので、端の方に点をつけます。
カカトの方から「カタツムリが歩くようにゆっくりと一番底の線を描いて、カカトとつま先の点をつないでいきます。
②底の線を引いたら、次はその上の線を順に書いていきます。
③カカトとつま先から線を伸ばしていきます。
どちらに向かって曲がっているかを確かめながら描きます。
線の位置や長さに注目して描いていきます。
④両端から今度は真ん中に向かって、どんなふうに靴の線が伸びているかを見て描いていきます。
全体の大きさに気をつけて奥と手前の線があることに注意しながら描いていきます。
⑤足を入れる所がどうなっているのかを黒板に描きながら説明をします。
かかとからの線とつま先からの線がうまくつながるように描いていきます。
紐の編み込みの所やマジックテープの曲がり方もどう見えるのかを観察させながら、黒板にも靴の絵を描いて説明します。
ここまでできたら、あとは模様などの細かい部分を描いていくだけです。
ここまでは習作になります。だいたい形が取れていたらオッケーです。
⑥習作ができたら、画用紙にもう一度同じ手順で描いていきます。
習作を写すのではなく、実物の靴と下絵の習作の両方を見ながら描いていきます。
細かい所まで描くのがどんどん楽しくなっている子どもたちの様子を見ることができます。
皺や布地の線まで描いていました。
⑦鉛筆で描き終わったら、ネームペンなどでなぞります。
黒く塗りつぶさないように丁寧に描くように注意させます。
⑧色鉛筆で彩色します。
違う色で重ね塗りや、布地の網目模様の線を意識させます。
薄い所と濃い所も表現させます。
⑨灰色などで陰影をつけます。
これで完成‼️
出来栄えにビックリ‼️
いかがでしょうか❓
絵が苦手な子もちゃんと形が取れ、細かい部分も描くことができます。
苦手な子にはもっともっと丁寧な指導が必要です。詳しくは、「図工 絵の苦手な子への指導」の記事を読んでみてください。
靴はつるんとしたシンプルなものより、デザインが複雑なモノの方が描きやすいと思います。
クラス全員の作品を掲示して、「みんなの一歩」などとタイトルをつけるとカッコいいです。
細かな絵は3年生で初めてなので、同じ手順で描いてもらいました。
4年生以上なら、上から見た靴や斜めから見た靴を描いたり、二つ並べて描いたりできると思います。
竹ペンを使ったり、自分の好きな描き方を子どもに選ばせたりすることもいいと思います。