授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

図工 絵が苦手な子への指導

図工 絵が苦手な子への指導



「自分の靴の絵」を描こう その2



靴の絵の描き方については、その1で紹介しましたが、手順を説明してもなかなか描けない子もいます。


最初の両端の点で大きさが決まってしまうので、ちゃんと点が打てているかを周りながら見て指導します。




線を引くところで悩んでいる子には、

「どこで困ってるの❓」

とたずねます。




図工の場合は、特に教師目線から上手く描かせようとして、先生が描き直させたり、先生が描いてしまったりするケースがあります。



昔、自分の描いていた絵を先生が消しゴムで消して描き直された子が、泣きながら画用紙を破り捨てた話を聞いたことがありました。



その子にとっては、自分の作品ではないと感じたのでしょう。




納得のいくやり方で先生が手助けしていたら、違う結果になったはずです。



どの作品も子どもが満足できるような形で手助けをしてあげたらいいのです。



「ここの線をどう引いたらいいかが分からない」

と答えたなら、

「先生が手伝おうか❓」

と聞いて、納得したらアドバイスしながら、手助けをしたらいいのです。



手助けも、先生は描かないで指で形を描きながら、その子に鉛筆でついてこさせるのです。



「よ〜く見てね。この線は斜めになってるね」




「そう❗️上手い❗️ちゃんと描けてるから大丈夫❗️」



と励ましながら自分で描いてもらうのです。


「ほら、自分で描けたね〜〜❗️」



と認めると自信もでき、笑顔で続きを描いていきます。


大まかな形さえ取れたら、後は手助けせずに、


「その調子❗️」


「いいよ〜❗️」



と声をかけていくのです。






絵の具の場合は、別の画用紙に塗り方をいくつかやってみせるといいのです。



「こんな描き方もあるし、この描き方もあるから、自分でこれがいいなあと思う方法で塗ってごらん」


という言葉で指導するのです。



「提案」することで押し付けてでなく、自分で選択するので納得して描くことができるのです。




絵には優劣はないのです。苦手だと思ってる子の作品に味があって面白いものができるのですから。



とにかく子どもが一生懸命に楽しんで取り組めることが一番ですね。












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