社会 5年生 くらしと情報2
🔴社会 くらしをささえる情報2
🔶改訂前の教科書ではテレビの報道番組の制作現場のことが記載されていました。
🔶現在の教科書には、新聞社に見学に行き、取材や記事を書いている様子が記述されています。
🔶教科書では「新聞ができるまで」の仕事が載っています。
①取材
②記事にまとめる
③デスクのチェック
④デスク会議
⑤紙面作り
⑥最終チェック
⑦印刷・発送
🔶教科書の文や写真からそれぞれの仕事の内容を把握するだけで授業が終わってしまいます。
🔶新聞は、たくさんの人が何重にもチェックを重ねて間違いがないように作られている事をポイントにするのです。
🔶ネットの情報は、新聞に比べてどうなのかを考えさせる事も必要です。
🔶しかし、その新聞も発行している新聞社によっては、内容が違う事も発見させたい所です。
🔶新聞社によって、一面の記事が違ったり、見出しや意見が違うのはなぜなのかも考えさせたい所です。
🔶一番分かりやすいのは、スポーツ新聞です。阪神が負けていても一面の記事の見出しには「◯◯選手!ホームラン!」とまるで試合には勝ったような新聞もあります。
🔶この新聞はなぜこんな見出しをつけているのかを考えさせると面白いと思います。
🔵新聞にも間違いがある事を考えさせるためにも、教材を提示する必要があります。
🔷戦時中の新聞がどんな内容だったのかを教材にしてもいいかもしれません。劣勢を隠し、戦果を挙げている記事ばかりだった事実から大切なことを学べるはずです。
🔷ところで、先日、宇宙飛行士の金井宣茂さんの身長の記事が新聞にも掲載されていました。
🔷国際宇宙ステーションに滞在している金井さんがツィッターに身長が9cm伸びたことを書いたら、そのままテレビや新聞、ネットなどでニュースとして話題になっていました。
🔷これまでも宇宙では無重力なので身長が伸びることは知られていましたが、「まさか9cmも?」と思いながら、ニュースを見ていました。
🔷しばらくして、金井さんが測り直して「9cmは間違いで2cmだった」という事が分かりました。
🔷毎日新聞では、きちんと「訂正」の記事も掲載されていました。ただ、最初の記事と比べると小さな紙面です。
🔷テレビやネットなどの他のメディアではどうだったのでしょう?
🔷宇宙飛行士の身長のような記事なら、「そうだったんだ〜」と済む話だと思います。
🔷しかし、重大な誤報の場合はどうなるのでしょう?ネットでは関係のない人が犯人として実名や住所を書き込まれる事も起きています。
🔷「真実」と信じ込んだ「正しい」と思い込んだ人が、書き込んだ結果です。
🔷何重にもチェックをしている新聞でさえ、間違いがあるのですから、ネットの信ぴょう性に気づかせる必要があります。
🔷このブログの記事でもそうです。私個人の考えや実践を書いていますが、たくさんの誤字脱字や間違いがあります。
🔵子どもたちに考えさせたい事は、情報をそのまま鵜呑みにしないということです。
🔷様々なメディアの情報の中から教材として使えるものを探す事が教材研究の力をついていくはずです。
🔶ちなみに今では新聞を購読している家庭がかなり減ってきているので、次の改訂では新聞から変わるかもしれません。