授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

運動会の作文指導

🔴運動会の作文指導


◯運動会の作文をどんな形で書かせていますか?


◯指導をしないで書かせると、ほとんどの子は、開会式から始め、自分が出た種目の事を書き、赤組が優勝しました、うれしかったですというような一括りの文章になってしまいます。


◯まずは、一番心に残った場面、一番書きたい所を選ぶ所から指導をします。


◯運動会のいろんな場面を順に出させて、黒板に書いていきます。


◯開会式、徒競走、団体競技、綱引き、リレー、応援、閉会式、帰宅後などの中から一番自分が書きたい所を選びます。


◯運動会の一場面を切り取って書くということです。


◯出来事をひとくくりにしてまとめて書くのではなく、その時の様子がよく分かるように描写をするということです。


◯他は書かずにその場面の所から書き始めていく事を指導します。



🔴場面を選んだら次は「書き出し」です。




◯例えば、徒競走ならどんな書き出しの作文になるでしょうか?


◯「ぼくは徒競走に出ました」と書き始めてしまうと、たいていの場合、「ぼくはがんばって走りました。でも2位でした。くやしかったけど、お母さんがほめてくれたのでよかったです」のような文章になってしまいがちです。


◯これまでの作文指導の記事でも紹介したように、見えたこと、聞こえたこと、心の中で考えたことを中心すると、書きぶりが変わります。




◯書き出しは、会話文や音をカギカッコを使った文から始めると、書きやすくなります。


【例】

◯「ちょっときんちょうしてきた」

と前の山ちゃんが振り向いて声をかけてきた。徒競走がもうすぐ始まるからだ。ぼくは全然きんちょうしなかった。入場門に並んでから先生の笛の合図で走ってスタートの所にみんなで並んだ。

「ドキドキドキ」

急に汗が出てきて心臓の音が聞こえてきた。となりの鉄ちゃんが

「今日もオレが勝つからな」

と言ってきた。練習ではほとんど負けていて、一度だけしか勝っていない。

(負けたくない!今日はじいちゃんも来てくれてるし)

だんだん自分の番が近づいてきた。どんどん心臓の音が大きくなってきた。前の列がスタートした。

「山ちゃん!」

山ちゃんは、1位でゴールした。いよいよぼくらの番だ。

「よーい!パン」

ピストルの合図で思い切りスタートした。カーブではぼくが1番だった。

(やった!これで鉄ちゃんに勝てる)

と思った。すると、

「真司!がんばれ!」

じいちゃんの声が聞こえた。

(よしもう少しでゴールだ)

と思ったら、すぐ横に鉄ちゃんの姿が横目で見えた。ゴールテープにはほとんど同時に走りこんだ。

勝ったと思ったのに、2着だった。退場してから、じいちゃんに

「負けちゃった」

と言うと、じいちゃんはニッコリして、

「全力出してるお前の走る姿、かっこよかったぞ」

と言ってくれた。


◯こんなふう会話や様子をくわしく書いた文章例を示したり、2つの文章を比較させたりして、書く力の基礎をつけていくといいかと思います。


◯徒競走のことが書けたら、次に書きたいことを選んで書かせるといいかと思います。

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3年生 社会 店で働く人たち④

3年生 社会 店で働く人たち④


🔴お店の人がどんなことを大事にして働いているのかを考えるための授業です。


◯実際にスーパーマーケットなどに見学に行って、お話を聞く前に考えさせるといいかと思います。


◯教科書の絵や写真を見て、「お店の人は笑顔でお客さんに話をしている」「品物の所に案内している」「試食コーナーで元気に呼びかけている」などの意見が出てきます。


◯そんな時にわざと「こんな店員さんがいたらどうなる?」と演技をしてみせます。


◯「先生が今から店員さんの役をするからおかしな所を見つけてね」と言って、お客さん役の子に「イカはどこにありますか?」と尋ねてもらいます。



◯子どもたちはワクワクしながら見ています。


◯「わかりません〜自分で探してください〜」とか、「自分で海に行って釣ってきて〜」というような対応をしてみせます。


◯子どもたちはゲラゲラ笑って変な所を指摘してくれます。


◯「先生!そんな店員さんがいたら、お客さんが来なくなるよ〜」


◯「そうだよね〜、じゃあ、いい店員さんになってお客さんへの伝え方をグループで相談してごらん」と返すととってもステキな応対をする意見がたくさん出てきました。


◯「イカはあちらの魚売り場にありますよ」とか、「どうぞこちらです」と笑顔で売り場まで案内をする店員さんを演じてくれました。


◯試食コーナーで自分が食べてばかりや怖い顔で応対をする店員さん役をすると、「とても美味しいですよ」「本日のオススメですよ」などステキな店員さん役を演じてくれます。

◯たまにこんなふうに先生が面白い役割を演じると、3年生の子どもたちの興味を引き出して、よく考えるようになります。


◯変な店員さんの役を子どもにさせると調子に乗ってエスカレートするので、良い役割だけをさせる方がいいかと思います。


◯逆を意識させることで、正しいことが考えやすくなるかと思います。

3年生 国語 ほけんだよりを読みくらべよう

🔴3年生 国語 ほけんだよりを読みくらべよう


◯国語の教科書(東京書籍)に「ほけんだよりを読みくらべよう」という単元があります。


◯「朝ごはんを食べよう」というテーマの二通りの文章を比較して、書き手である保健の先生の意図や工夫を考えるというねらいがあります。


◯ほけんだよりを比べて、違う所に線を引き、同じ所は丸で囲むだけで、二つの文章の違いは明確になります。


◯一つ目は「朝ごはんのメリット」を、二つ目は「朝ごはんを食べないデメリット」について書いていることも、子どもはすぐに見つけられました。


◯正直言ってあまり面白い教材とは思えません。簡単にポイントだけ押さえるだけで充分かなとも思います。


◯それよりも、実際に自分の学校の保健の先生が出されている「ほけんだより」を教材にしてみた方が面白いかと思います。


◯「ほけんだより」を読んで、保健の先生がどんなことを一番伝えたかったのかを考えます。


◯そして「ほけんだより」を作成するうえで、どんな工夫や変更をしたのか、保健の先生に教室に来てもらって、質問をして話を聞いてみてはどうでしょうか?


◯二つの文章を比較する形にはなりませんが、文章を書くうえで書き手が様々な工夫をしていることは、よりダイレクトに伝わるかと思います。


◯配って終わりになりがちな「ほけんだより」を教材にすることで、中身をよく考えて読むようになるはずです。


◯直接、子どもたちが質問をしたり、感想を伝えたりする事で、保健の先生にも喜んでもらえるかとも思います。