授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

体育 ボール運動 基本の運動

🔴体育 ボール運動 基本の運動


◯ボールを使った基本の運動をいくつか紹介します。


◯低学年や中学年では出来るだけ柔らかいボール、ソフトドッジボールなどが恐怖心なく扱えるかと思います。


◯低・中学年では、ボールに慣れることやボールを扱うことを楽しみながら基本的な技能を養っていくことが必要です。


◯高学年では、ボールゲームを行う前に、こうした基本の運動をすることで感覚を掴んでいきます。


(1)1人でボール運動


①両手で上に投げてキャッチする。(ワンバウンドでキャッチ→ノーバウンドでキャッチ)


②両手で上に投げ、受けるまで何回手を叩けるか。


③両手で上に投げ、その間に床をタッチしてキャッチする。


④両手で上に投げ、その間に体を一回転させてキャッチする。


⑤バウンドさせてからキャッチする


◯①〜⑤を組み合わせることでバリエーションはさらに増えていきます。


◯どんな方法が他にあるか発明しようとグループで考えるといろんなアイデアが出てくるはずです。


(2)2人でボール運動


[背中合わせ・柔軟性]


①体をひねって横から渡す。


②股の下から渡し、頭の上から受け取る。


③右、左、上、下の指示に合わせて渡す。(または、自分たちで自由に)


[向かい合わせ]


①転がしたパスをキャッチ。


②バウンドさせたパスをキャッチ。


③下からの両手パスをキャッチ。


④少し上に投げたパスをキャッチ。


(30秒で何回出来たかを競ってもOK)


⑤転がしたボールを相手が指定した体の部分で止める(左足・右肘・腹・尻など)


⑥ドロップボールキャッチ

相手が両手で持って落としたボールを床に着くまでにキャッチする。


キャッチする側の最初の手の位置をだんだん高くしていくと難度が上がります。


(高学年なら、ボールを出す側が前後左右いろんな方向に軽く投げ上げ、それを反応よくキャッチする運動もできます)


⑦2つのボールを同時に投げ合いキャッチする。(転がし、バウンドなど)


◯こうした基本の運動を教えてから、ペアでのボール運動もいろんなアイデアを考えさせると、面白い発想が出てきます。

平和学習③追求するテーマ

🔴平和学習③追求するテーマ


◯6年生の社会科や総合的な学習では、平和について調べていく活動をよくしているかと思います。


◯グループやペア、個人でテーマを選び、調べ学習をしていく形で進めていきます。


◯ただ、子どもに丸投げしてしまうと、同じようなテーマになったり、何をテーマにすればいいのか分からなかったりします。


◯たくさんのテーマをヒントとして、提示しておくと、子どもたちもそこから発想を得て自分なりのテーマを見つけ出していくようになります。


1.広島・長崎への原爆投下

2.沖縄での地上戦

3.空襲

4.真珠湾攻撃

5.開戦と敗戦への道のり

6.戦時下の学校

7.戦争中の暮らし

8.日中戦争、アジアでの戦線拡大

9.世界大戦の中での出来事


◯もっとたくさんのテーマがあるかと思います。大きなテーマの中からさらに細かくテーマを設定していきます。


◯例えば、「戦時下の学校」のテーマを細分化すると、


①食べ物 配給制度

②教科書の内容

③先生の教え

④子どもたちの遊び

⑤将来の夢

⑥学童疎開

⑦子どもたちの被害

⑧戦後の子どもたち


◯こうしたテーマ以外で自分が興味ある事を調べてもいいのです。


◯兵器や武器に興味を持つ子どももいます。私も子ども時代によくプラモデルで軍艦や戦車を作って遊んでいました。


◯ただ、原爆の威力や零戦、戦艦大和の戦闘力を調べて発表して終わりとならないような指導が必要だと思います。



◯戦闘機などの兵器をカッコいいと思う気持ちは子どもにはあるのです。


◯否定するのではなく、その兵器による戦闘で、人間の命がどうなったのかを考えさせることが大切です。


◯また、爆撃機から大量の焼夷弾が撒かれる映像を見るだけでは、想像しにくいのです。その空の下に暮らしていた人々の被害の様子を写真や語りを併せて見る事でようやく理解できるようになります。


◯戦艦大和について調べている子には、壮絶な戦闘の末に、ほとんどの乗組員の命が海に消えた事も同時に考えさせることが必要です。


◯「戦争について調べる」ことの目的は、「平和の尊さ」について考えることなのです。



◯キーワードは、「命」と「幸せな暮らし」です。そこをしっかり押さえないと、「兵器調べ」のような学習になってしまうこともあるのです。


◯映画「ホタルの墓」や「象のいなくなった動物園」などを見たり、戦争体験者の話を聴き取りした子どもは、戦争の断片的な知識は持っているかと思います。


◯個々が調べたことをみんなで共有化し、戦争についての知識を体系化して捉えられるように進めていくことが必要です。


【つづく】

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性の多様性①

🔴性の多様性①


◯現在、「性」は「男」と「女」という単純に二分化するものではないことが、科学的にも社会的にも認知されてきています。


◯ある小学校に一人の「男の子」が入学してくることが分かりました。


◯Aくんは幼い頃からずっと長い髪をかわいいリボンで結び、服装もピンク色が好きで、スカートを好んで着ていました。


◯両親は悩みます。病院で診断を受けた結果、身体は男の子として生まれてきたけれど、心は女の子であるという「性同一性障害」ということが分かりました。


◯昔、「3年B組金八先生」で上戸彩さんが演じたことでご存知の方もおられるかと思います。


◯両親は悩んだ結果、Aくんにとって自分らしい生き方をしてほしいと願います。


◯幼稚園では、Aくんは自分らしさを認めてもらい、「女の子」として過ごしていました。


◯さて、幼稚園から経緯を聞いた小学校では、Aくんを迎えるにあたって会議を重ねます。


◯初めてのケースで戸惑っていた教職員たちでした。それまでは、男女別名簿で男子から先に行うという形が当たり前の学校だったからです。


◯まず、教職員が「性の多様性」について研修を積む所から始めました。知ることで認識が変化していきます。


◯今まで当たり前のように思ってきたことが、一人の児童の入学を前にして教職員の意識が変わっていきます。


◯まずは、出席番号を男子から始めていた男女別名簿を男女混合名簿にしていきます。


◯名簿が変わると、男子・女子と区別する必要のないものまで、今まで分けていたことに気づいていきます。


◯それまで何の疑問もなく、何でも男子から始めていたことのおかしさに気づいていきます。


◯また、それまで男子は「〜くん」で、女子は「〜ちゃん」「〜さん」と分けて呼んでいたのを、みんな「〜さん」と呼ぶようになります。


◯少しずつ学校の「景色」が変わっていきます。


◯男子と女子の仲も良くなっていきます。「男子だから」「女子のくせに」という固定観念が少しずつ変化していきます。


◯そんな受け入れの土台を作った上でAさんが入学してきます。


◯現在、Aさんは自分らしさを認めてもらう形で学校生活を過ごしています。


◯学年が上がるにつれて出てくる課題は、その都度、保護者とAさんの思いを聴きながら、解決策を考えて対応しているそうです。


◯「身体の性」「見た目の性」「心の性」「好きになる相手の性」は、グラデーションのように一人ひとり違っています。


◯最近の調査で、こうした「性的マイノリティー」は、7.6%いることが分かっています。13人に1人いることになります。どのクラスにも、どの学校にも何人かいることになります。


◯多くの子は、悩みを抱えながら隠しているのです。


◯中にはいじめにあい、不登校になったり、自殺を考えたりする子が多いのです。


◯Aさんのような子どもがありのままの自分でいられる学校を作っていかねばなりません。

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