面白い授業と分かる授業
面白い授業と分かる授業
①面白くて、分かりやすい授業
②面白くないし、分かりにくい授業
③面白かったが、分からなかった授業
④面白くないが、分かった授業
楽しくて分かる授業が一番なのは、言うまでもなく、目指したい授業です。
つまらないし、分からない授業が、最もダメなことも言うまでもありません。
では、楽しけれどあまり分からなかった授業と、楽しくなかったけれど内容は分かった授業とでは、どちらが良いのでしょう。
昔、ある講演会で講師の先生が
「分からなかったとしても面白い授業の方がいいと思う」
とおっしゃったことを覚えています。
できれば、面白くて分かる授業を目指したいと思いながら聴いていました。
でも、いつもそんな授業はなかなかできません。
よくその言葉の意味を考えてみると、子どもにとっては、その時は分からなくても面白かったら、授業に臨む姿勢が変化して、次第に力がついていき、だんだんと分かってくるということだと思います。
45分の授業では分からなかっても、楽しかったら、次の授業でしっかり考えて分かるようになるかもしれません。
自分から分かりたいという意志を持たせることが教師の役目ではないかと考えます。
正解はないのかもしれません。
先生は基本的に真面目な性格の人が多いせいか、面白い授業より分かる授業を目指している傾向があります。
中身が分かることで授業が面白くなることももちろんあります。
普段の授業がどうなのかを絶えず振り返ってみることが大切ではないでしょうか。
つまらない授業とは何かを考えると、面白い授業が見えてきます。
①先生だけが喋って聞くだけの授業
(その話もつまらない)
→❶意見を出し合い、活動のある授業
②内容に興味が持てない授業
→❷教材や教具を工夫した授業
③答えが分かりきった授業
→❸難易度を工夫し、知恵をしぼる授業
④考えを交流しない授業
→❹少人数で意見を聴き合える授業
⑤意見を否定される授業
→❺間違いや多様な意見を尊重した授業
⑥変化がなくワンパターンの授業
→❻バリエーションに富んだ授業
⑦騒がしくて集中できない授業
→❼静かに思考できる授業
どんな授業になっているのか、日々振り返ってみましょう。