授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

相槌の大切さ 聴く力 その4

🔴相槌の大切さ 聴く力 その4


前回、「うなずくことの大切さ」について書きました。


相槌も同じように大切です。


🔵あるお店に行った時


若い人が応対してくれました。


その相槌の仕方が気になりました。


「〜〜なんです」


という私の話に対する相槌が


「うん」

「ふんふん」


「なるほど」


なのです。


他の説明はきちんとした敬語で話されていました。


でも、相槌は、無意識に使っているのでしょう。


お客や年上の人に対する相槌ではないことに気がついていないのでしょうね。


結果、他の店で同じ商品を購入しました。



🔴保護者や地域の方と話をされる時、自分の相槌を意識してみてください。


また、子どもたちの話に相槌をうつ場合もそうです。同じ言葉ばかりで相槌をうっていると機械的に聞こえ、本当に聴いてくれているのか心配になります。


相槌で感情も伝わります。

「ほう〜❗️」

「なるほど〜」

「そうかぁ〜」

「いいですね〜」


⭐️ステキな先生は、表情豊かにここというタイミングで相槌をしているので、子どもたちもしっかりと伝えたいという気持ちにどんどんなっていきます。



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うなずくこと 聴く力 その3

🔴うなずくことの大切さ 聴く力3




昨日の毎日新聞に北海道大学の認知心理学の実験が掲載されていました。




人と対面した時、うなずくだけで好感度のポイントが最大で40%アップすることが実験で確認されたそうです。




発表した河原准教授は「人は動作を含めて人の印象を判断している。うなずくことは良い評価に結びつきやすいので、普段の生活でも積極的に行ってほしい」と話されています。




⭐️以前、「聴く力 その1」で「聴き方あいうえお」「聴き方名人」について書きました。

先生が子どもの話をうなずきながら聴くということが大切だとお伝えしました。




今回、実験でも証明されたことで、うなずくことの大切さをさらに意識して子どもたちに接してほしいと思います。



子どもの話にうなずいていますか?




子どもたちが友だちや先生の話をうなずいて聴いていますか?





研究授業などでいろんな授業を見せてもらいます。



先生と子どもたちがお互いにうなずいて聴き合っているクラスは、とてもステキな授業になっています。




🔴うなずきは、共感・同意 ・傾聴を表す行動です。




親や先生がうなずいていると、子どももうなずくようになってきます。




まずは、おとながお手本を示すことが大事ですね。







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国語 日記•作文指導5 題材について

🔴国語 日記•作文指導5 題材について



🔶日記を書かせて、丁寧に赤ペンで返事を書いてあげている先生も多いかと思います。




🔶子どもたちはどんな題材を書いていますか?



どこかに遊びに連れて行ってもらったことや、サッカーの試合やピアノの発表会のこと、ゲームをして遊んだことなどをよく書いているのではありませんか?


🔶もちろんそんな日記もいいのですが、何を題材に選んで書くかを指導する事で、日記の中身がグンと変わってきます。




🔶自分の生活や暮らし、家族のことを見つめ、考えて書けるようになってきます。



🔶こうした題材指導は、国語の授業で教えるのです。


🔶題材は、学校や家庭での生活の中にあります。日常のくらしの中にこそ、書くべき題材はあることを子どもたちに伝えていくのです。


🔶書くことで自分のくらしを考えさせるのです。


そこに成長が生まれます。


①自分を見つめる



努力したこと

「初めて逆上がりが出来た❗️」



悔しかったこと

「ドッジボールで全然ボールがまわってこなかった」



さみしかったこと

「家で一人でずっと留守番していた」



失敗したこと、成長したこと、うれしくてたまらなかったこと



②家族を見つめる



心配していること

「赤ちゃんが入院した、大丈夫かなぁ」


「お兄ちゃん、最近元気ないけどどうしたのかなぁ」



嬉しかったこと

「お父さんが単身赴任から久しぶりに家に帰ってきた❗️」


「お母さんに本を読んでもらいながら寝た」




安心したこと、悲しかったこと、イライラしたこと、感謝していること



③友だちを見つめる



友の優しさや頑張りや良さ


「Aさんが困ってる時、そっと助けていたBさんってすごいなぁ」


「Cくんは苦手な漢字めっちゃがんばってたなぁ」


「Dくんっていつも面白いギャグで笑わせてくれる❗️」




④自然を見つめる



「ありが大きなバッタを運んでいた。すごいなぁ」


「台風の風が強くて、こわかった」


「田んぼに大きな鳥がいたけど名前は何だろう」




⑤社会を見つめる



「テレビでこんなニュースを見たけどどうなるのかなぁ」


「近くで交通事故があったけど大丈夫かなぁ」



🔶自分につながることだからこそ、書いて考えるのです。



🔶その中で「値打ちのある」題材を考えさせるのです。



🔶自分にしか書けないこと、今書いておくべきことを。




🔶「日記を書く時、悩むよね。でもどこか行ったことだけを書くのではなくて、大事なことをまず書くんだよ。いつもと少し違うことがあった時、その事を書こうね」


と伝えていきます。




🔶「あ母さんが熱が出てしんどくて寝込んでいる事と、ゲームをして楽しかった事、どちらが大事なこと❓」


と問うと、子どもたちも



「ぜったいにお母さんのこと」


と答えてくれます。



🔶また、いつもと少し違ったこと



「毎日夕食を食べているけど、その日は、妹のほっぺたにごはんつぶがついてて、取ってあげたら、お兄ちゃんありがとうと言ってくれた。そんな小さな事でもいいんだよ」



と伝えると、だんだん題材をくらしの中から探す力がついてきます。







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体育 バスケットボール2

体育 バスケットボール2🏀



バスケットボールの運動の基本の要素は3つあります。


①シュート

②パス

③ドリブル


もちろん、ラン、ジャンプ、キャッチ、カット、ブロック、フェイントなどの動きもあります。


授業ではまず3つの基本の動きを練習することが多いですね。


でも、ただの基本練習だけではつまんないですよね。


とはいえ、いきなり試合も無理です。



たいていの体育館ではコートは二面ですから、ゴールは普段は4つ使えると思います。


どの子も一番やりたいのはシュートです。パスやドリブルだけの授業では満足感がなかなか得られません。


でもクラスで分かれて、4つのゴールを

使うと1つのゴールに6〜9人ぐらいになって、順番がなかなか回ってきません。

(シュートの時には一人ずつしないと、跳ね返ったボールでケガをします。)


そこでゴールは4人ずつにし、真ん中や間のスペースで右手ドリブル20回する、ピボットターンの練習、ペアでバウンドパスの練習というように、シュート練習と他の練習を組み合わせて、ローテーションしていくのです。



クラスの人数に合わせて、



①シュート

②右手ドリブル

③シュート

④左手ドリブル

⑤シュート

⑥右手&左手ドリブル

⑦シュート

⑧ペアでバウンドパス

というようにです。


回数ではなく、一定時間ごとにホイッスルを鳴らして、交代してもいいでしょう。


こうした練習をしていく中で様子を見ながらミニゲームにつなげていきます。






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図工 絵が苦手な子への指導

図工 絵が苦手な子への指導



「自分の靴の絵」を描こう その2



靴の絵の描き方については、その1で紹介しましたが、手順を説明してもなかなか描けない子もいます。


最初の両端の点で大きさが決まってしまうので、ちゃんと点が打てているかを周りながら見て指導します。




線を引くところで悩んでいる子には、

「どこで困ってるの❓」

とたずねます。




図工の場合は、特に教師目線から上手く描かせようとして、先生が描き直させたり、先生が描いてしまったりするケースがあります。



昔、自分の描いていた絵を先生が消しゴムで消して描き直された子が、泣きながら画用紙を破り捨てた話を聞いたことがありました。



その子にとっては、自分の作品ではないと感じたのでしょう。




納得のいくやり方で先生が手助けしていたら、違う結果になったはずです。



どの作品も子どもが満足できるような形で手助けをしてあげたらいいのです。



「ここの線をどう引いたらいいかが分からない」

と答えたなら、

「先生が手伝おうか❓」

と聞いて、納得したらアドバイスしながら、手助けをしたらいいのです。



手助けも、先生は描かないで指で形を描きながら、その子に鉛筆でついてこさせるのです。



「よ〜く見てね。この線は斜めになってるね」




「そう❗️上手い❗️ちゃんと描けてるから大丈夫❗️」



と励ましながら自分で描いてもらうのです。


「ほら、自分で描けたね〜〜❗️」



と認めると自信もでき、笑顔で続きを描いていきます。


大まかな形さえ取れたら、後は手助けせずに、


「その調子❗️」


「いいよ〜❗️」



と声をかけていくのです。






絵の具の場合は、別の画用紙に塗り方をいくつかやってみせるといいのです。



「こんな描き方もあるし、この描き方もあるから、自分でこれがいいなあと思う方法で塗ってごらん」


という言葉で指導するのです。



「提案」することで押し付けてでなく、自分で選択するので納得して描くことができるのです。




絵には優劣はないのです。苦手だと思ってる子の作品に味があって面白いものができるのですから。



とにかく子どもが一生懸命に楽しんで取り組めることが一番ですね。












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