授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

図工 サソリの標本

🔴図工 サソリの標本


簡単にできます。

作って遊べて、国語の作文の授業に使います。

🔵材料

輪ゴム

厚紙(または薄手の段ボール)

サソリの標本と印刷した紙

🔵必要なもの

ホッチキスとカッター

🔵作り方

①厚紙を正方形に人数分カットします。


裁断機やカッターなどで人数分切っておきます。

(高学年なら休み時間に係の子ら何人かに切ってもらうことも可能です)



②枠が 中に正方形の穴をカッターでくり抜きます。




③五円玉でもいいのですが、厚紙や薄手の段ボールを直径2cmぐらいの円(多少ギザギザの方が音が良く出ます)をハサミで切ります。


④円の両サイドに輪ゴムを2本、ホッチキスで留めます。


⑤正方形の枠の対角線に両方の輪ゴムを伸ばして外れないようにホッチキスでどちらも留めます。


⑥厚紙の枠にマジックでいろんな模様や絵を描いたら出来上がり❗️

⑦輪ゴムをぐるぐるねじって巻きます。

⑧サソリの標本と印刷した紙できれいに包めば、仕掛けの完成❗️


ドッキリイタズラ大作戦の開始です!


みんなでこの「サソリの標本」を作る前に私が仕掛け人になって、ドッキリイタズラ作戦をしておきます。

まず子どもたちを数人ずつ空き教室に呼びます。

他の子らには漢字練習など何か課題をさせて待たせておきます。

「珍しいサソリの標本を手に入れたけど、見たい❓」




「ここに危険と書いてあるけど、サソリは猛毒があるんだよ」

「サソリは砂漠で水がなくても何日でも生きてるんだって」

など真剣に話をします。(笑いをこらえながら)

このためにわざわざ本物の標本を買いました。



「開けて見てみる❗️」

おそるおそる子どもの一人が開けていくと・・・

「バタバタバタバタ‼️」

と輪ゴムが紙に当たる音が鳴ります。

子どもたちの

「ギャ〜〜‼️」

という悲鳴。

仕掛けを見て、

「何これ⁉️」

「も〜う❗️先生❗️」

「ゴメン、ビックリした❓これ作りたい❓」

「うん‼️」

「じゃあ、次のグループの子、呼んできて。絶対にナイショね」

というようにやっておくと、ワクワクしながらみんな作ります。

そして、ここから先が本番です。

🔴国語の作文につなげるのです。

このドッキリ作戦の仕掛け人になって、その時の様子や会話を書かせるのです。

これまで作文指導の記事で紹介したように会話文を意識して、場面の様子を詳しく書かせます。

普段は、作文に苦手意識を持っている子も、楽しんで書いてきます。

ナイショの宿題にします。

「ただし、おばあちゃんやおじいちゃんにはしたらダメだよ」と言っておきます。

「それからお母さんにやって怒られても先生は、一切責任は取りません」

と念をおしておきます。

でも子どもたちは、もうワクワクウキウキしています。

さっそく休み時間には、他の学年の子らにドッキリ作戦をしにいく姿が見られます。

どんな作文を書いてきたのかは、また次回、記事で紹介しますね。

🔴生活科や理科のゴムの働きの単元で作ってもいいですね。




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算数 図形の面積2 平行四辺形

🔴算数 図形の面積2平行四辺形


🔶平行四辺形の面積の求め方


底辺✖️高さ



🔶教科書を使って先生が説明するのではなく、子どもに発見させたいですね。



🔶既に習っている長方形の面積の求め方を利用して、子どもが自分で考えて見つけることが大切です。

🔶グループに方眼紙に書いた平行四辺形の面積をどう求めるのかを考えさせます。



すると、塾などに通っている子は、

「そんなんもう分かってるし」

ということがよくあります。



でも、なぜそうなるのかと問われると説明できない場合もあります。


公式は、底辺✖️高さ だからだけでは不十分です。


🔶教科書には説明が書いてありますから、見ないで、公式の意味を説明できて、本当に理解しているといえます。


🔶グループの中で友達が納得できるように図を使って説明できたら、

「なるほど‼️」

とその力をみんなで認めてあげたらいいのです。


🔶それぞれのグループで出た考えをクラス全体で共有します。


同じことでも説明の仕方が違うはずです。


🔶分からなかった子も、繰り返し説明を聴くことでハテナ❓からなるほど❗️に変わっていきます。


🔶そして、本当にその通りなのかを教科書で確かめたらいいのです。


「みんなで発見して納得したことが教科書にも書いてあるよね」

「もう一度、教科書でおさらいしよう」


「公式を覚えることも大切だけど、自分で発見することは、とても大事なことだよ」


とおさえていけばいいのです。

🔶また、平行四辺形の面積の問題では、答えがいくつかあるものを問いにすることもいいのです。


🔶次の面積は何平方cmですかという問題よりも、

方眼紙に12平方cmの平行四辺形を書きなさい。



という問題を出すことで、いろんな発見が見つかります。



🔶何種類書くことが出来るか、グループで考えさせると知恵を出し合って見つけていくことが出来るはずです。




他にもまだまだありますよね



三角形や台形、ひし形の面積も同様に、公式を発見させることが大事ですね。


教えてもらったことよりも、自分で見つけたことの方が頭により残っていきます。




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算数 長さ 紙飛行機大会

🔴算数 長さ 1 紙飛行機大会



🔶3年生の算数の授業



前時で、巻き尺を使って、教室や廊下の長さを測りました。


時間が少なかったので、まだまだ、巻き尺の読み取りに慣れていません。


今日は、もう一度いろんな長さを測ろうと考えていました。



そこへAくんが来て、



「先生、紙ヒコーキ作ってきた❓」



と言いました。この子は算数が嫌い、というより、授業中教室を抜け出して遊びに行く子です。



昨日の放課後に紙ヒコーキの勝負をしてまた明日もしようと言った約束をすっかり忘れていました。



その時、ヒラメキました。



🔶紙ヒコーキ+巻き尺‼️


「みんなに朝の間に紙ヒコーキ作るように言ってきてくれる❓」


「何で❓」


「ナイショ‼️」


🔶そして授業のはじまりです。



「紙ヒコーキ大会」


と黒板に書きました。



🔶紙ヒコーキを飛ばして、その距離を巻き尺で測って長さを調べよう。


ノートに1回目、2m45cmというように記録していくことを伝えて、グループごとに他の学年に迷惑がかからない場所でさせました。


いつもはほとんど授業に参加していないAくんもグループの友達といっしょに張り切ってやることができました。


みんな楽しみながら、何回も飛ばして距離を測っていました。



🔶最後に教室に集まって、結果発表❗️


🔶まずはピッタリ賞


2m 3m 4m 5mなどのピッタリの記録を発表してもらいました。



🔶次に、一番短いで賞


1mより短かった長さを発表してもらいました。


2位で15cm


1位は、マイナス20cm


説明してもらうと、


「投げたところより後ろに戻った〜」


みんなで大爆笑して拍手。



🔶それから、たくさん巻き尺を使って記録した「巻き尺賞」

3位で15回、2位で22回、1位は24回でした。


「たくさん測って、巻き尺マスターになれるよ」



🔶そしていよいよ、長さの順の発表です。


5位で8m63cm


4位で9m


3位で10m55cm


2位は11m10cm


1位は11m20cmのAくんでした。


もう大喜びです。


Aくんのおかげで楽しく巻き尺を使った長さの学習ができました。



この日、彼はほぼ教室で授業を受けていました。




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九九を覚える 算数➕体育➕音楽

🔴九九を覚える 算数➕体育➕音楽



過去の記事の「九九の覚え方」でも少し書きましたが、九九は頭だけでなく、リズムやメロディーにのせて、体でも覚えた方がいいのです。



例えば


🔶2の段は、2拍子の行進


🔶3の段は、3拍子のワルツ


🔶4の段は、4拍子の静かな子守唄


🔶5の段は、ゴーゴーのアップテンポ


🔶6の段は、ロックンロール


🔶7の段は、オペラ調


🔶8の段は、演歌


🔶9の段は、クラシック



何でもいいので、段によって曲を変えて、九九を歌詞にして、覚える方法です。



子どもが聞いたことのあるメロディーに乗せて九九を歌うと、ただ普通に九九を唱えるよりも覚えやすくなります。


🔶振り付けをつけて、その曲で体育の時間にダンスをすれば、さらに覚えやすくなります。


🔶また、体育でオニゴッコをする時に、オニの子どもたちに4の段を唱えさせてから、追いかけるということもできます。


🔶「ダルマさんが転んだ」の代わりに、


ゆっくりと「にさんが❓」と言ってから、振り向く。



子どもたちは、ストップして、



「ろく❗️」


と答えるようにしてもいいのです。





🔶なわとびをする時に6の段を唱えながら跳ぶという「九九なわとび」もできます。



なわとびと九九を両方するのは、かなり難しいので、いい練習になります。


いろんなことを組み合わせることで、九九が自分のものになっていきます。


これだけやっても、3年生になると、結構忘れているので、3年生でも繰り返しやる必要があるのが、九九なのです。




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算数 楽しい授業 その2

算数 楽しい授業 その2



知的好奇心がわき、難しいけど楽しい問題で授業を構築していくことが本当におもしろい授業です。

でも、時には子どもにとってシンプルにおもしろいことも取り入れると変化もあり、子どもによっては算数が好きになるきっかけにもなります。


30年前、ファミコンのゲームが流行った時に5年生の授業で取り入れたら、算数が嫌いだった子が熱中してやってくれました。


それから時々やっています。


単純なことで「な〜んだ」というものですが、実際に小学生には効果があったので試してみてください。


ゲームのようにキャラクターを登場させるだけです。



教科書の問題でも、


「わり算大魔王からの挑戦です」




と適当に黒板にわり算大魔王の絵を描いて、声色を変えて


「さあ、解けるかな〜⁉️」


というだけで、ビックリするぐらい食いつきました。


「この問題を解ければ剣のアイテムが手に入るのだ」


などというだけです。


5年生でも盛り上がるのですから、3年生でやったら、すごい熱中です。


前回の「算数 楽しい授業 その1」で書いた答えがたくさんある問題でもやりました。


🔲🔲➗🔲=🔲あまり4


ドラゴンボールの悟空の元気玉のように


「わり算大魔王をみんなの力で倒すんだ!オラにみんなの力を貸してくれ❗️」


というだけで一生懸命考えて黒板に答えを書きにきます。


たくさんの答えが出たら、



「ようし、わり算大魔王をやっつけろ」


と子どもといっしょに


「おりゃ〜〜‼️」


わり算大魔王は、



「なかなかやるな!だが、そんなものではワシは倒せん。また、テストで勝負だ‼️その時まで修行しておけ❗️さらばじゃ」



と去っていきました。


こんな感じでいいのです。



たまにするぐらいで充分です。



あまりやると効果がなくなります。


休み時間も自分たちで勝手に問題を出し合って、解いて、アイテムを作って算数をしていくのですから。




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