授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

学級活動 ゲーム4 雨の日の遊び

🔴学級活動 ゲーム4 雨の日の遊び


雨の日が続くと子どもたちは外で遊べなくてストレスも溜まってきます。


読書などをして静かに過ごしてくれればいいのですが、廊下で鬼ごっこをする子も出てきます。


⭐️そんな時、学級で子どもたちがストレス発散できたり、夢中になって作ったりすることをすれば、少しは落ち着いて活動できるようになってくれます。


①腕ずもう大会

グループで一位を決める

トーナメントで優勝を決める。

または、グループ対抗戦をしてもいいですね。


②叩いてかぶってジャンケンポン

棒は、安全面を考えて、新聞紙を丸めたものか、傘袋(スーパーの入り口にあるような)

ヘルメットの代わりは、体操服袋など柔らかいもの

ルールはご存知ですね。

これもグループ対抗戦やトーナメント戦をしたら盛り上がります。


③トントン相撲

画用紙で紙相撲を作って、空き箱の上でトントンと勝負をします。

6年生でも夢中になって作っています。

大相撲のように四股名や星取り表を作ってもいいですね。



④イラストしりとりリレー

黒板をグループ数に区切ります。

チョークをバトンにして、絵を描き、絵でしりとりをします。

🍎(りんご)→🦍(ゴリラ)→🎺(ラッパ)というように、イラストだけでしりとりをします。

しゃべるのもアウトです。

分からない時はジェスチャーは、オッケーにします。

後でみんなで採点をする時、爆笑できます。

「これ何〜〜❓」

という絵や

「これでよくわかったね〜〜❗️」

などと盛り上がります。



黒板でなくて紙を列に一枚渡しても出来ます。






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国語 ごんぎつね 言語活動1

🔴国語 ごんぎつね 言語活動1



⭐️ 登場人物日記




文学作品の学習をする時に、登場人物になって日記を書かせます。


子どもがどう読み取り、どんな考えを持っているのかを知ることができます。


🔶ごんぎつねや大造じいさんとがんなどの物語を学習する時に取り入れてみると面白いので、実践してみてください。


例えば、ごんぎつね では、ごんか兵十になったつもりでその日のことを書くのです。

場面を選ばせるといいです。




🔶ごんの日記

ずっと雨だったから、一人で穴の中でたいくつでした。

だからやっと雨がやんでうれしかったです。

川に行ったら、兵十が魚を取ってたので、イタズラをしました。そうしたらうなぎが首にまきついてびっくりしました。それに兵十に見つかったからもっとびっくりしました。




🔶兵十日記

おっ母のぐあいがずいぶんわるい。

なんとか元気になってほしい。

おっ母の好きなうなぎを食べたら、少しはよくなると思って、川に取りに行った。

すると、あのごんぎつねのやつが、うなぎをぬすんで行きやがった。

せっかくおっ母に食わせようと思ってたのに、ぜったいにあいつはゆるさねえ。



というような日記(心の中の声)をワークシートや、ノートに書かせます。



すると、その場面の登場人物の心情がよりはっきりと分かってきます。




最後の場面の続きを兵十日記に書かせるととても面白いですよ。



プリントに書いていくと、ごん日記と兵十日記が最後に綴じて完成します。



いろんな物語文で活用できます。



ごんぎつね については、


過去の記事、想像力を伸ばす その3 でも紹介していますので参考にしてください。




また、国語 ごんぎつね の言語活動2にも、事例を紹介しています。







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学級活動 ゲームその3 記憶しりとり

🔴学級活動 ゲーム 3




⭐️聴く力と記憶力をつけるゲーム


ゲームその1とその2を読んでからやってみてくださいね。

今回からは、具体的なゲームの紹介をしていきます。



よくある簡単なゲームですが、やり方次第で充分効果があります。



🔵まずは聴く力と記憶力を養うゲーム

①記憶しりとり

グループでしりとりをしますが、出た言葉をしっかりと聴いて出た言葉を全部覚えていくしりとりです。



[例]

一人目の子が

りす

二人目は、

りす、すいか

そして順番に


りす、すいか、かめ

りす、すいか、かめ、めがね

りす、すいか、かめ、めがね、ねこ

という具合にグループでしりとりを続けていきます。

どれだけ長く続けられるかを楽しむゲームです。

もし、忘れてしまったら、他の子が伝えてあげてもいいルールにします。


そのかわり、ちゃんと最初から言わすのです。

ペア・グループ学習での聴き合い、学び合いの力のベースになります。

1年生の初めは、ペアでしりとりでさえ恥ずかしくてできない子もいます。

友だちの言葉をしっかりと聴く力をつけるためにもこんなゲームから入るといいでしょうね。




このアレンジで

②言葉集めゲーム

テーマを決めて、その言葉をグループで順番に言っていきます。

記憶しりとりと同じように、今までに出た言葉を全部言ってから、自分の言葉を言うのです。


[例] 低学年

テーマが動物なら

ぞう

ぞう、きりん

ぞう、きりん、パンダ

ぞう、きりん、パンダ、コアラ

ぞう、きりん、パンダ、コアラ、ねこ

という具合に続けていきます。


花の名前、野菜の名前、友だちの名前、昆虫の名前、「ん」のつく言葉

などかんたんでたくさんある言葉を集めていきます。

語彙力も増えてきます。




[例]高学年

テーマが都道府県なら

東京都

東京都、北海道

東京都、北海道、大阪府

東京都、北海道、大阪府、京都府



歴史の人物や国名、部首名、単位の名前など学習に関係あるものをテーマにしてもできます。


短い時間でできますよ。





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教師の言葉 認める力

🔴教師の言葉 認める力


認める言葉で子どもが伸びる


⭐️褒めるというより認めるというのがしっくりきます。


🔶花の種に水をかけるように毎日子どもたちに認める言葉をかけるのです。


🔶もちろん不適切な行為は叱らねばなりませんが、その事についてはまた今度。


🔴今回は認める事の大切についてです。


🔶どんな認める言葉を使っていますか❓



豊かに言葉を使っていますか?



例えば運動会の演技の練習。

一人ずつ声をかけていきます。

「いいね〜❗️」

「すごい❗️」

「カッコイイ❗️」

「ナイス❗️」

「素晴らしい」

「上手い❗️」

「バッチリ❗️」

「最高❗️」

「花まる❗️」

「がんばってる〜❗️」

「ピッタリ❗️」

「上手くなった❗️」

「ドンドンよくなってる❗️」

「惜しい❗️あと少しだ❗️」



🔴 努力の過程や成果を認める短い言葉を笑顔で身振りでVサイン、OKサインをしながら伝えていけばいいのです。

🔶 出来てない所は、後で具体的に伝えるだけでいいのです。



運動会に限らず、学習活動全てにおいて大切な教師の営みです。

🔶いろんな言葉で、肯定的な言葉を適切にかけていますか?


何でもかんでも褒めるとは違います。

子どもは敏感です。先生のお世辞なんかすぐ見抜きます。



🔴だからこそ、認める言葉は、本気で伝えるのです。



①過程の努力を認める

成果より成長を認めるのです。

頑張ったことが力になってるよ❗️

先週よりかなりよくなってる❗️


②具体的に認める

一部分でも認める

この漢字練習の二つ目までは、とても丁寧に書いてるね❗️

答えは惜しかったけど、式まではバッチリになってるよ❗️



③気持ちで認める

この絵何か味があるね〜

この作品ほしいなぁ〜先生の家に飾りたいぐらいだよ〜


本当に思ったことしか言いません。

🔴そうすると、欠点を指摘重視の指導より効果があるのです。

欠点は言わなくてもほとんどは子どもも自分でも分かっているのですから。



⭐️子どもの意欲が上がるのも、やる気を失うのも、先生の言葉が果たす役割は、とても大きいのです。



🔴そして、何よりも大切な「認める言葉」がありました。



「あなたは、あなたのままでいい」



「あなたのそのままが好きだ」



「あなたのまるごと全部ステキだよ」



そんなメッセージを子どもたちに伝えられたらいいですよね。





🔵6年生での図工で木彫りのオルゴールを作る授業で、ある子に

「君は本当に細かい作業を根気よく続けて、すごい作品を仕上げたね〜」

と感心して言葉をかけたことがありました。



ずいぶん時が経ち、同窓会をした時に

「今、家具の職人になったんです。あの時の先生の言葉が心に残っていて•••」

と言ってくれました。



教師冥利につきる言葉です。






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教師の言葉 たった一言の影響

🔴教師の言葉 心が言葉を選ぶ


先生のたった一言の言葉の影響


◯子どもが初めてメガネをかけてきた日。

◯散髪してきた日。



日常のささいな出来事でもどんな言葉を子どもにかけているかを考えてみませんか❓


小学生にとって先生の一言は、とっても影響があります。


取り返せる時もありますが、たった一言で信頼を失ってしまう場合もあります。


🔵先生が授業中に子どもを「いじって」笑いを取る時、本当にそれで傷ついていることはないのかを考えられる先生でいてほしいと思います。



🔴以前、家庭訪問で保護者から聴いた話です。


前の担任がメガネをかけていた子には、このクラスの「のび太」。


体格のいいその子は、「ジャイアン」みたいだと言われたそうです。

クラスのみんなが笑ったそうです。

先生は軽い冗談のつもりでした。その子は教室では笑っていたけれど、家に帰って泣いていたそうです。


🔴「イジメ」と「イジリ」は一文字しか違わないのです。

テレビのお笑い番組では仕事だから通用しているのです。



教室で同じことが出来るでしょうか❓


それぐらい笑いで吹き飛ばせる力をつけている子もいます。



でも子どもの感じ方は、一人一人違います。

そのことを先生は、心に留めて言葉を大事に使わなければなりません。


言葉は、心が選ぶのです。




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