授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

学級活動 道徳 誕生日の授業

🔴学級活動 道徳 誕生日の授業


子どもにとって誕生日は、特別な日です。



学級で少しでもお祝いをしてあげられたらと思います。


学級開きの4月に一人ずつ写真を撮ります。名前と誕生日を書いてもらい、掲示しています。


誕生日係は、お手紙や折り紙のプレゼントを渡しています。


給食の時に、お誕生日おめでとう〜‼️乾杯〜としてもいいですね。


ある先生は、くす玉わりや、誕生日の子を肩車してあげていました。


🔵私は、「誕生日リング」というゲームを四月からしています。


誕生日の順にみんなで輪になるのです。



声を出さずにジェスチャーでやる事もあります。



かかった時間を計っておきます。



何度かするうちに友だちの誕生日を子どもたちが覚えていくようになります。


「明後日は、Aさんの誕生日だね」とか言ってくれるようになります。


🔴誕生日には、連絡帳にケーキの絵を描いたり、メッセージを書いたりしています。


🔴誕生日は、命について考えてほしいと思っています。



道徳の授業でやってもいいでしょう。


🔴誕生日は、自分が産まれた日で、おめでとうと言って祝ってもらうだけでなく、産んでもらった日なのだと話をします。



🔶ありがとうと伝える日なんだよという話をします。




🔶産まれてからこの誕生日まで育ててもらった事を感謝する日なんだと伝えています。


🔶また、命の始まりは誕生日ではなく、お母さんのおなかの中に宿った時からだという事も考えてほしいことです。




🔶その年までに亡くなって誕生日を迎えられなかった子がいる事を考えさせる時もあります。



気をつけることは、休み中や、長期休業中に誕生日を迎える子どものことを忘れないようにすることです。



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学級活動 ゲームについて 2

🔴学級活動 ゲームについて 2

🔴目的を持ってゲームをすること




学級活動にゲームを取り入れている先生も多いかと思います。


私は終わりの会の最後にほぼ毎日ゲームをしています。



ハッピーな気持ちで笑顔でサヨナラができるからです。


すきま時間や授業の終わりにもゲームをよくします。



🔴ゲームをする時には、目的意識を持ってすることです。

①一体感を持たせたい


②聴く力を鍛えたい


③伝える力をつけたい


④語彙力を増やしたい


など工夫次第でいろんなゲームができるはずです。


例えば

伝言ゲームだと、

「聴く力と伝える力を鍛えよう!」

というだけでいいのです。


ただ楽しむだけでなく、いろんな目的を持ってしないと、もったいないと思いませんか?


また、子どもの様子とタイミングを見計らって行うことも必要です。


授業の始めにすると、テンションが上がり過ぎて次の授業に影響が出てしまいます。


静かな学びが出来にくくなります。


3分もかからない短い時間で充分です。


もっとやりたいと思う所で終わればいいのです。


年度当初に、一年間で100種類のゲームをする約束をした時には、ネタ探しに苦労しましたが、今はネットを探せば、たくさん見つかるはずです。


大事なことは、


🔶短い時間でする


🔶タイミングをみる


🔶目的意識を持たせる


これらのことは念頭において、ゲームを学級活動に取り入れてみてください。




次回のその3では、具体的にゲームの進め方を紹介します。






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算数 あまりのある割り算4 楽しく計算

🔴算数 あまりのある割り算4




🔶計算練習を楽しむ方法のひとつは、答えがいくつかある問題をすることです。


例えば


26 ➗ 4= 6 あまり 2


という単純な計算をするよりも、子どもたちは穴埋めを喜びます。



また、穴埋めにすると、どこでつまずいているのかも分かってきます。




🔶最初は簡単なレベルでだんだん難しくしていきます。



① 26 ➗ 4=6あまり□


② 26 ➗ 4=□あまり2


③ 26 ➗ 4=□あまり□


④ 26 ➗ □ =6あまり2


⑤ 2□ ➗ 4=6あまり2


⑥ □6 ➗ 4=6あまり2


⑦ □□ ➗4=6あまり2



🔶同じ式でも□を使った穴埋めは、これだけあります。


特に⑤⑥⑦の式は、割り算の答えを確かめる所で出てきます。


これらのすべての穴埋めができて、計算の仕組みを理解していると言えます。



🔶そのうえで、発展問題を提示します。


答えが一つなのか?何通りかあるのか?を考えさせる問題にチャレンジしてもらうのです。


🔶計算を単純作業としてではなく、試行錯誤しながら挑んでほしいのです。



みなさんも一度、考えてみてくださいね

❶ 26➗□=6あまり□

答えは何通りあるでしょう❓

この答えは、一つしかありません。

❷ 26 ➗□=□あまり2

答えは何通りあるでしょう❓


答えは4通りあります。(□には数字が一つ)


実際にやってみられたら、大人でも何度か計算しながら考えませんでしたか❓

❸ □□➗6=□あまり2

この答えは何通りあるでしょう❓

8通りです。(□には数字が一つずつだから)



❺ 26➗□=□あまり□

この答えは何通りあるでしょう❓


7通りです。

❻□□➗□=6あまり□

❼□□➗□=□あまり3





これらは、いっぱいありますね。

子どもたちはたくさん見つけてくれました。


いかがでしたか❓

やっていると、計算が嫌いと言っていた子も楽しんでやっていました。



🔴休み時間になってもまだ探していました。

「もっと やりたい‼️」

と言ってくれた授業でした。



自分で問題を考えた子もいました。




こんなふうに計算練習もアイデア次第で意欲を引き出すことができます。

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「読む」力 音読力を伸ばす その1

🔴「読む」力 音読力を伸ばす その1



これまで、聴く力、書く力、観る力、読解力、想像する力、について紹介してきました。


🔵今回は、声を出して読む力について考えていきます。


🔶国語だけでなく、どの教科の授業でも、教科書などの文章を読む活動はあります。


🔶先生が読んだり、友達が読んだりしている時に他の子にどうさせているでしょうか❓


🔶ただ聞くだけでは、集中できずにぼ〜っとしている子がいるはずです。


そんな時には、


①目を使って文を追う


②耳をすませて声を聴く


③指を使って文をなぞっていく


④頭を使って内容を考える


⑤声を出さずにくちびるでいっしょに読む


ということをその度に徹底していきます。


🔴ただ聞くより、何倍も力がつくことを伝えていくのです。5つの動作を同時にすることで集中して読むことになります。



🔶また、ちゃんと読んでいるか、指やくちびるを観察したら、確認しやすくなります。


全ての授業で取り入れています。




🔶でも、一人では文を追えない子や漢字が読めない子もいます。



🔶だから、ペア読みやグループ読みが大事になってきます。



🔶クラス全体で読むと、一人の読む回数は、ほんの一部になるし、一人読みだと間違ったまま読んでしまいがちです。



🔶ペア読みやグループ読みは、一文ごとに交替したり、合わせて読んだりできます。



🔶間違った読み方や分からない漢字を聴き合うことができるからです。


「これは何と読むの❓」



「もうちょっとゆっくり読もう」



など個々のペースで読めるからです。



🔶一斉読みでは把握できにくい事が、かなり解消できます。



もちろん、一斉読みも取り入れています。




🔶国語の文章や、算数の文章題などを「追い読み・続き読み」をします。



🔶先生が文節ごとに区切りながら読み、それを全員で真似をしてその文節を読んでいくのです。



江戸時代から続く効果的な読み方です。


🔶慣れてくると、子どもを指名し、その「追い読み」を全員でします。うまく文節ごとに区切って読んでくれるようになります。



こうなると、ペアでもグループでも追い読みができるようになってきます。



その際にも必ず、指とくちびるを動かして読むことを徹底するのです。



🔴こんな読み方をベースにすることで、少しずつ読む力がついてきます。

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ミニ習字 書写の作品づくり

🔴ミニ習字 書写の作品づくり


🔶前に書写の作品に押す消しゴムハンコについて紹介しましたが、今回はミニ習字を紹介します。



🔶3年生から6年生までならどの学年でもできます。



🔶紙の大きさは、ハガキサイズか、その半分でもいいと思います。



🔶和紙がいいのですが、画用紙や上質紙でも充分です。


🔶筆ペンを100円ショップでグループの数だけ買ってくるか、家にある子は持ってきてもらいます。


🔶まず、書きたい文字を決めます。



🔶中学年なら一文字か、二文字の漢字、



🔶高学年なら四字熟語や名言など



🔶「ありがとう」や「しあわせ」などの言葉でもいいのです。



🔶よく居酒屋などに飾ってある書のミニ版のイメージです。


🔵書写の授業は、当然、すずりと筆を使って、文字を美しく書くことが目標なのですが、おとなになれば、ほとんど筆を使う機会は一般にはないと思いませんか❓




🔷冠婚葬祭などで筆ペンを使う機会の方が多いかと思います。


🔷墨汁とすずりを用意して、小筆で書き、片付ける時間を考えると、筆ペンを経験させる事も必要かと思ってやってみました。



🔷わら半紙などで何回か書体やデザインを考えて練習したら、すぐ本番です。


🔷出来上がったら、ハンコを押します。


🔷次に、少し大きめの色画用紙に貼れば完成❗️



🔷白い画用紙に貼って、余白に絵の具で模様を描いてもいいですね。


🔷時間もあって、凝りたいなと思ったら、額縁のように真ん中を切り取って裏から、字を書いた紙を貼れば見栄えもよくなります。




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