授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

視線のビーム 見る力を鍛える

🔴視線のビーム 見る力を鍛える



🔶見る力を鍛えると、授業での集中力がかわります。


過去の記事「聴く力」でも、聴く時には相手に体を向けることが大事だと書きました。



今回は、子どもの「見る力」について



🔶先生の話や友達の意見は、しっかりと体を向けて、相手の目を見ることを約束します。



🔶話は、耳だけではなく、目と頭で聴くことと伝えます。



🔶そして、授業中に、子どもたち全員、一人ずつ視線を合わせていきます。



🔶ちゃんと視線が合う子にはうなづいてサインを送ります。



🔶集中してなかったり、聞いてなかったりしていた子は、視線が合いません。



🔶その時は、気づくまで、待ちます。シーンとなり、近くの子がそっと伝えてくれるのを待ちます。



🔶目を見て聴くことを授業の基本の約束にするのです。


🔶何度か繰り返し行い、妥協せずに続けることでだんだんとできるようになってきます。



🔴「目からビームが出るくらい、先生の目を見てごらん」



と言うと真剣に見つめてくれます。



🔶黒板に目と目からビームが出て、繋がった絵を描いて、



「これを視線と呼ぶんだよ。視線は気持ちも伝わるんだよ」という話もします。


また、簡単な発問をした後に、



🔶「今から先生がみんなの眼を見て行きます。視線が誰かの所で止まったら、その人が答えてね」



ということもしました。一言も発さずに指名をし、その子がスッと立って発言をします。



これも何度か繰り返し行うことです。



🔵たまたまそんな場面を見た他の先生が、



「どうやって当てているんですか?」



と不思議に思われたこともありました。


🔴また、簡単な言葉を声を出さずに口パクでたずねたり、途中まで声を出し、途中から口パクでたずねたりもします。


ちゃんと私を見ている子には伝わります。


そんなことを積み重ねる中で、見る力が鍛えられ、集中力もだんだんとついてくるようになります。






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算数 あまりのある割り算3 文章題

🔴算数 あまりのある割り算3


つまづきやすいポイントです。

⭐️文章題での答え方


🔶50cmのテープを6cmずつ切りました。何本取れて、何cmあまりますか。


という問題です。


🔶式と計算は出来ても、答え方を間違えることが多い問題です。


これまでになかった答え方だからです。

答え 8本あまり2cm



🔶8あまり2は分かっても、文章題の答えなので、本とcmを きちんとつけなければなりません。


🔶単位を、本とcmと分けて表さないといけないことをハッキリと押さえる必要がある問題ですね。


🔵このような文章題をいくつかすることで、文章の中にある問われた言葉に着目できるようにしなければなりません。







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子どもを観る力 教師力

🔴子どもを観る力 教師力


子どもの声を聴くことについては、以前書きました。



今回は、子どもを観ることについてお伝えします。


🔵 みなさんは授業中、子どもをどんなふうに観ていますか❓


🔶以前、私は観ているつもりで、一部の発言している子や気になる子だけしか見えていませんでした。



🔶ただ漠然と全体の雰囲気を見て授業を進めていたように思います。


🔶 指導案などでよく子ども一人一人を・・・という言葉を見かけます。



🔶しかし、本当に全員の子どもの様子を把握するのは、至難の技です。



🔶クラスの子が35人なら、


45分の授業で、最低限、


35回は眼を合わせているか❓


35回は声を聴いているか❓


35回はノートを見ているか❓


🔵一人一人を観るということは、少なくともそんなことをしていなければなりませんが、その当たり前のことが、なかなか難しいのです。


🔵一斉授業中心で、前で説明や発問をして、挙手をさせて、指名をし、その答えを板書しながら、授業を進めていると、ちゃんと聴いていない子どもや手遊びして集中していない子に気がつきにくくなります。



🔶まず、授業中、クラス全員の一人一人と目と目を合わせる所から始めます。



🔶全体を見るのではなく一人ずつ見つめていくのです。



🔶そうすると、視線が合わない子は、たいてい聴いていないか、違うことをしていることが見えてきます。



🔶仕草や表情を観察し、そこから読み取るのです。



🔶言いたいことがある子の指先が動くこともあります。



🔵座席表を教卓に置き、発言や様子を書き込んでいくという方法もありますが、大事なのは子どもを観るという教師の意識です。



🔴しかし、一斉授業中心で、教師の観る力だけでは、どうしても限界があります。



🔶ペアやグループ学習をベースにすることで、子どもの表情や行動を観察する余裕が生まれます。


🔶机間指導しながら、子どもの理解度や集中度を見取ることができます。

🔴そんな授業を毎時間積み重ねながら、子どもを観る力を養っていきましょう。




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算数 わり算の授業2 カードゲーム

🔴算数 割り算の授業2


🔶トランプぐらいの大きさの紙を一人に12枚配ります。



🔶0から9までの数字と➗、=の記号を紙に書かせます。


🔶カードをならべて、わり算を作ります。

例えば、

1 2 ➗ 3 = 4


🔶3年生の1学期では、九九を使った割り切れるわり算ですから、置けるカードがかなり限られてきます。



🔶1人では難しいのと、数字が1つずつしかないので、作れないわり算もあります。


🔶そこでペアやグループでやってみるといろんな割り算の式ができます。




🔴3年生の2学期では、あまりのある割り算を学習するので、たくさんの式ができます。


2 6 ➗ 7 = 3あまり5


🔶これなら1人でもカードの数字がかぶらないので、1人でも出来ますが、




14 ➗ 4= 3 あまり 2




だと4のカードが2枚必要になります。



🔶やはり、1人では作れないわり算があるので、これもペアでやるといいでしょう。


🔶2人で相談しながら、カードをならべて、式と答えを出します。



出来た式は、ノートに書かせます。


🔶単純にプリントに書いてある割り算の計算をするより、楽しみながらできます。



🔶ノートに5問しか出来ていなくても、カードで式を作る時に何通りも計算をしているからです。





🔶ただし、98➗4のように九九で出来ない式は作らないことは伝えます。

🔶いろいろカードを限定して、式を作らせると面白いです。

4□ ➗ 5 = □ あまり □


いくつ出来るでしょうか?




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学級活動 ゲーム その1

🔴学級活動 ゲーム その1



よく学級活動で、お楽しみ会や誕生日会などでゲームをすることが多いと思いますが、初めは、係りの子らに進行を全部任せない方がいいと思います。




グダグダになってルールが、よくわからなかっり、周りの子がテンションが上がりすぎて、ふざけてしまったりして、せっかくの会が残念な結果に終わることが多いからです。




⭐️先生が進行を手伝ってあげることが、最初の段階では必要です。




また、終わりの会や、授業の隙間時間に簡単で楽しいゲームを普段からしておくと、子どもが先生のやり方を見ているので、スムーズに進めることが出来ます。




新任の頃、子どもに任せていたら、準備もしっかりと出来ていなかったり、説明も出来なかったりして、叱ってしまったことがありました。




経験が少ないので出来なくて当たり前なのです。




⭐️学級活動は、成功体験や楽しい時間を共有することが一番大事なことだと思います。




◯ハンカチ落としなどは、人数が多いとあまり楽しくありません。



5人ぐらいならいいけれど、クラス全体で行うゲームとしては向いていません。




◯椅子取りゲームも負けた子は見ているだけになります。



やり方を工夫するようアドバイスを事前にしてあげるといいのです。




椅子取りゲームは、負けた子は友達の椅子にいっしょに座るようにすると、

「こっちにおいで」と仲良く座ることが出来ます。




椅子を減らしていっても全員が参加出来ます。

僕の膝の上に座っていいよ

と協力した姿を見ることが出来ます。


少ない椅子を取り合うのもいいかもしれませんが、みんなで楽しめるゲームをした方がいい雰囲気で学級があったかくなります。




◯何でもバスケットでも、嫌な罰ゲームにするより、喜ぶ中身にします。




よく尻文字などをしますが、泣いてしまった女の子もいました。そんな時は様子で分かるのでいっしょにやろう、誰か一緒にやってあげてというと、元気な子がたくさんやってくれます。




先生が高い高いをしてあげてもいいのです。




質問するから、全部「ニヤ〜〜」とネコの言葉で答えてね、でもいいのです。


好きな教科は何ですか?

ニヤ〜〜


名前は何ですか?


ニヤ〜〜



全員が笑顔になります。


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