授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

国語 ローマ字の指導3 ゲーム

🔴国語 ローマ字の指導 ゲーム



ローマ字の表を大きな紙に書いて掲示しておきます。


小さなカードをわたして、母音と子音を書かせます。




🔵ペアやグループで母音と子音を分けて並べます。



そして、黒板にひらがなで二文字の言葉を書きます。



例えば、


かさ、した、つき、はし、まち



などです。


その言葉を協力して、母音と子音をさがしてならべていくのです。



分からない時には、ローマ字の表を見ることと言っておくと、自分たちでどんどん作っていきます。



ローマ字用の線が入ったプリントを渡しておいて、作った言葉を書かせてもいいと思います。


初めは、ペアでした方がいいでしょうね。



🔴グループならしりとりも出来ます。


いろんな制限やルールを作って、楽しみながらローマ字を学ぶことができます。





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理科 昆虫の体のつくり アメンボの足は何本❓

理科 昆虫の体のつくり

昆虫クイズ


3年生の理科で、昆虫の体について学習をします。

1学期には、モンシロチョウの体と成長の学習。

2学期には、その他の昆虫の体と成長について学習します。

学習する前に、チョウの絵を書いてもらいます。ほとんどの子は、体を一つと羽を二まい描いて終わりです。

観察し、学習した後に描くと、

頭・胸・腹の三つの部分と羽を4枚と足を6本

描けるようになります。

学習前に描いたチョウの絵と比較させると、

「うわあ〜、ちょっとはずかしい〜」

という声もあがります。

それだけしっかりと勉強した証明になるよね

と声をかけると、自分の成長を感じることが

出来ました。

2学期の学習では、チョウと他の昆虫とを比

べ、同じ所と違う所を考えさせます。


昆虫の体のつくり

カブトムシ、バッタ、トンボなどの写真や絵を

見ることで、どれも足が6本で、頭、胸、腹に

分かれていることに気がつきます。

また、昆虫の足や頭、胸、腹をパーツごとに分

けて、どれがどの昆虫のものなのかを組み合わ

せて完成させるものを作って、黒板にバラバラ

に貼って、考えさせるのも盛り上がります。

一番面白かったのは、アメンボの足は何本❓と

いうクイズです。

多くの子どもが4本と答えます。正解は言わず

に調べてきてごらんと引っ張ります。

次の日に何人も

「先生、アメンボの足、分かったよ」

とうれしそうに言いに来ます。




同様に、クモの足は何本❓ ダンゴムシの足は

❓ ムカデの足は❓

と問題を出すことで、昆虫とそれ以外のものの

違いについても理解できるようになります。

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算数 大きな数 その4 チャレンジ問題

算数 大きな数 その4 チャレンジ問題

数字カードを使った大きな数ゲームは、過去の記事で紹介しましたが、今回はプリントの文章題を読んで考える授業を紹介します。

ある程度、大きな数が理解できるようになったら、やってみてください。

①1から9の数字を書いたカードが1まいずつあります。

そのカードを6まいえらんでならべた時、一番大きな数はいくつになりますか?

また、一番小さな数はいくつになりますか?

②0から9までの数字を書いたカードが1まいずつあります。

その中から7まいえらんでならべた時、一番大きな数はいくつになりますか?

また、一番小さな数はいくつになりますか?

※一番大きな位には、0は使えません。

③0から9までの数字を書いたカードが1まいずつあります。

全部のカードを使ってならべた時、二番目に大きな数はいくつになりますか?

また、一番小さな数はいくつになりますか?

という問題です。

よく読まないと、6年生でも間違えてしまいます。

何桁の数字を作るのか?条件は何か?

を文章からの把握しなければなりません。

3年生や4年生だと、グループで考えさせた方がいいと思います。

一人だとさっぱり分からない子がたくさん出てきます。

グループでやると、文章の読み取りを間違ってることに他の友達が気づくことができます。

分からない所も聴き合うことが出来ます。

難しかったら、前回使った数字カードを出して、ならべてみて考えてもいいよと伝えます。

発展の問題なので、全部出来なくてもいいのです。

子どもたちは簡単な問題より、少し上のレベルにチャレンジすることで、基本のレベルが出来るようになってきます。

グループで問題をいっしょに読む。

分からない文を聴き合う。

いっしょに考える。

問題を解いたら、みんなで確かめる。

それぞれの答えが違うと、もう一度いっしょには考える。

そして、グループの一人、プリントを先生に見せる。

プリントをグループに持ち帰り、赤エンピツで答え合わせをする。

という形で進めました。

間違ってるグループは、再度正解にたどり着くまで考えてもらいました。

このやり方だと全員が、時間内に出来ました。

早く出来たグループは、プリントの裏に三番目に大きい数、4番目に大きい数…をずっと書いていました。

難しいことに挑戦することは、もっとやりたい気持ちを湧き立たせてくれるのです。

一人でやらせた時は、かなりの子が出来ませんでしたが、グループで聴き合うことでほとんどの子が私が説明する前に理解することが出来ていました。

友達の力を借りること、というのはとても大切なことだと実感しました。






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落ち着いた朝の会 朝の学習タイム

🔴落ち着いた朝の会 朝の学習タイム


⭐️前回に帰りの会の記事では、テンションを上げて、元気に帰らせたいと書きましたが、


朝はバタバタするので、騒がずに、できるだけゆったりしっとりと落ち着いて始めたいと思います。

🔵前日、黒板に今日の分の連絡帳や、登校したらすることを書いておきます。



何かあって少し教室に行くのが遅れても、安心 出来ます。

例えば

❶出すもの

お手紙(懇談の紙)や宿題(漢字ドリル•算数プリント)

などと具体的に書く


❷連絡帳を書く

小黒板に書いて貼っておき外せるようにします。


❸プリントをする

朝、来たらすぐ遊ぶのではなく、簡単なプリントで、習熟度を観るためのものをさせています。



チリも積もれば何とやらで、年間を通してすることで学力の伸びが違います。


学年初めは、え〜⁉️とボヤいていても、そこはきびしく鍛えていきます。


「だって、時間割り見てごらん。中間休みと昼休みはあるけど、朝休みって書いてる⁉️」

というと、



子どもは、慣れたのか、諦めたのか、静かに勉強をするようになります。


その代わり、中間休みと昼休みは、思いきり遊ばせます。

出来たら、自由時間

少ない時間だからこそ、運動場でその分、発散してきます。

🔴朝タイム

学校によって違いますが、朝読書や朝学習の時間です。


これも、ハッキリとすることを書いておきます。


チャイムが鳴り終わるまでにもどってきて、必ず着席しておくことを約束しておきます。


🔶私もチャイムが鳴ったら、授業は必ず終わることを約束します。


若い頃は、ずいぶん延長していましたが…延長して授業をやるよりピッタリ終わる方が絶対にいいのです。


🔶これも内容を具体的に書いておきます。


「先生〜何するの〜」

という声はなくなります。


課題が早く終わった子には、分からない子といっしょには考え合うようにしておきます。


することが明確でないとザワザワとおしゃべりが始まり、集中出来なくなるからです。

🔴朝の会

当番の子の司会で

①あいさつ

②今日の予定(予定係が前日に書いて帰ります)

③係からの連絡

④欠席•健康調べ

⑤先生からの話

⑥日直のスピーチ

🔶時間があれば読書をして待ちます。


職員朝礼などで先生がいなくても、子どもたちだけでできるように鍛えていきます。

🔶朝は子どもが登校する前に、教室の前の席に座って仕事をしながら、待っています。


🔶「おはようございます」という声のトーンや表情を観察しながら、提出した宿題をどんどん赤ペンで丸つけをして、名簿にチェックしていきます。


🔶まちがい直しは、すぐその場で渡してやり直しをさせます。


🔶職員朝礼までには、丸つけはほぼ終わります。


🔶連絡帳もノートを開いて出させ、チェックしていきます。

朝は、授業の前の準備の時間だという意識を持たせたいのです。


🔴もし、職員朝礼が長引いて、教室に行くのが遅れても、教室がシーンとして誰もが読書に集中して待っておくようになっていれば、成長の証です。




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学級活動 ハッピーな帰りの会 ゲーム

🔴学級活動 ハッピーな帰りの会




✴️ゲームでサヨナラ

1日の終わりの時間の帰りの会をどんな形でしていますか?


今日、あったことをふりかえる時間です。今日は、楽しかった❗️

そして、明日も元気に学校に来たい❗️と思える時間にしたいものです。


🔵私が子どもだった時は帰りの会が苦痛でした。


なぜなら、その会は、



当番の子が


「今日、イヤなことはありましたか?」

という言葉から始まるのです。すると、

「A君に こんなことをされていやでした」


「A君、なぜそんなことをしたのですか?」


「A君! あやまって ください!」


というような言いつけの場となっていたからです。



45年も前なのに覚えています。


やんちゃぼうずの私も、よく議題になっていました。


名前を出された子は、言い分もちゃんと聴いてもらえずにナットクしないままに謝罪させられていました。



時間もなく、みんなも早く帰りたいので、そんな結果になるのです。


✳️だから、私は、子どもたちにいやなことがあったら、すぐに先生や友達に伝える、そして、両方が納得できるように解決の道を考えることを伝えてきました。



帰りの会では、それまでにどうしても言えなかった時だけは、言うこととしていました。



そうでないともう忘れていたのに、わざわざイヤだったことを思い出して、言うことになるからです。



それより当番の子の



「今日、1日で楽しかったこと、頑張ったこと、友達のいい所、ありがとうと言いたいことや、ごめんねと言えなかったこと、みんなに伝えたいことは、ありませんか?」


という言葉にみんなで今日をふりかえる時間にしています。


すると、


授業で発見したこと


初めて出来たこと


友達に助けてもらったこと


あの時はごめんねと謝りたかったこと


友達の頑張りを見つけたこと


ステキな場面をたくさん見ることが出来ます。



そして、明日の授業の予告編(こんな楽しいことするよ)をちょっぴり伝えます。


「先生❗️何するの❓ 教えてよ〜〜❗️」


「早くやりたい‼️」


という声が上がります。


そして、1分で終わるカンタンなゲームやクイズをして、サヨナラをします。


クイズの正解は、また明日です。


みんなが笑顔で帰れます。






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