授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

算数 九九の覚え方

🔴算数 九九の覚え方


⭐️二年生の算数の大きな山であるかけ算の九九の指導について



🔶定着には時間がかかるので九九を覚えるために少し前から前倒ししてやることがオススメです。



🔶効果的なのは、九九の歌を朝学習などで少しずつ歌うことです。


九九の歌もたくさんありますが、段ごとにメロディが違う歌を選ぶことです。


歌っているうちに意味がわからなくても自然に覚えていきます。


かけ算の指導をする前に始めておいてもいいのです。

かけ算の意味などは、単元が始まったら授業でしっかりと考えさせなければなりません。


🔵2年生の担任をすると、九九でたいへん苦労します。


何度もスモールステップを踏みながら、合格するまで覚えさせるからです。


1から9の段までの



①上がり九九


②下がり九九


③上がり下がり九九


④バラバラ九九


⑤全部の段の上がり九九


⑥全部の段の下がり九九


⑦全部の段の上がり下がり九九


⑧全部の段のバラバラ九九



の8種類を



❶詰まっても言えたら合格


❷詰まらずにユックリ言えたら合格


❸スラスラ言えたら合格


の三段階で聞いていました。



🔶この全部の九九合格表を作って、ハンコやサインをして、判定していきます。


35人学級なら、35人✖️9✖️9✖️8✖️3=92610回


一度ではほとんど合格しないので、それを4回以上聞くことになります。


すると約40万回のかけ算を聞くわけです。


休み時間は子どもが列をなして言いに来ていました。


九九を覚えていないと割り算や今後の筆算などでついていけなくなるので、あらゆる手段を使いました。


🔶教室や廊下に、全部の段の九九を掲示しておくと、友だちと確認しながら覚えています。


🔶トイレの個室には、難しい7の段や9の段を貼っておきました。


男子の小便器の前のタイルにはそれぞれ違う段の九九を貼りました。


この時期は寝ようと思って目を閉じると、九九の言葉が頭の中で幻聴のように聞こえてきていました。(≧∇≦)


こんな苦労が九九の歌を歌うことで、かなり軽減できますが、それでも覚えられない子もいます。


🔴また、先生が一人で聞くのではなく、ペアやグループで九九を聞き合うことをベースにした方がよほど効果的です。

九九の表を見ながら相手の言う九九を聞いていく方法です。


九九を言う子だけでなく、聞いてる子にも為になります。


友だちに合格をもらってから、先生のところに来るようにするといいのです。

🔶完璧に覚えた子に九九名人や九九マスターのような称号をあげ、コーチにしてもいいのです。


⭐️また、全部覚えた子には、九九以上にもチャレンジしてもらいました。

10の段、11の段〜30の段までマスターした子もいました。

大事なことは、九九ブームを巻き起こして、意欲をみんなが持たせるようにすることです。



🔶九九に振り付けの動きをつけてダンスにしてもいいと思います。


ただし、苦手な子には、追い込まず、気長にじっくりと見守る姿勢を忘れないことです。




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想像力を伸ばす5社会科や道徳で活用

🔴想像力を伸ばす5社会科や道徳で活用


⭐️これまで書いてきた想像力を伸ばす「魔法のテレビ」を鍛えていくと国語だけでなく社会科や道徳の授業でも活用することができます。




🔶一枚の写真や数枚の絵をペアやグループに渡します。


例えば、社会科なら


ペリー来航の絵図、


自動車工場の写真、


消防署の写真、


地域にある施設で働く人の写真、

などを提示して、それを見て想像させるのです。


どんな会話しているのだろう?

心の中の声、どんなことを考えているのだろう?

人々の行動の様子や思いを具体的に想像させるのです。


そして、その想像した事を発言した際には、理由・根拠を示させるのです。


絵や写真の中で見つけた箇所から、

「ここにこんな様子が描かれているから」


と文章からの想像と同様に、資料に基づいて考えさせていくわけです。

そのうえで、次の資料を提示して学びを深めていくのです。



🔶道徳なら

場面の絵や写真を数枚提示して、どんな展開なのかを想像させるのです。


そのうえで文章を読んでいくと、はじめに想像したことに重ねたり、つなげたりして考えを深めていくことがしやすくなります。



盲導犬を利用している視覚障がい者の方が駅のホームを歩いている写真から、いろんな想像ができる子どもを育てていくのです。


困ることはないのだろうか❓

どんなことを思っておられるのだろう❓


まわりの人たちは、どんな様子で見ているのだろう❓

盲導犬はどんなことを考えているのだろう❓

駅員さんは❓



たった一枚の写真からでも学べることはたくさんあるはずです。



🔴想像力を伸ばす「魔法のテレビ」をぜひ活用してみてください。




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想像力を伸ばす 4 題名からの想像

🔴想像力を伸ばす 4 題名からの想像





国語の読解に効果的な想像力を伸ばす方法である「魔法のテレビ」についてはこれまでに何度か紹介してきました。






🔵文章の読みを深めていくときには、とても効果があります。


🔶文章だけでなく、題名や挿し絵や写真だけを見せてやってみることもできます。


🔴題名からの想像 挿し絵からの想像



物語文を読む前に、題名や最初の挿し絵だけを見せて、どんな話なのかを想像し合います。



🔶「島ひきオニ」という絵本がありますが、まず題名だけで想像させます。



すると、オニとついているので、ツノや牙があってとてもこわいオニを想像した意見が出てきます。



こわいオニが島を引っ張ってくるという話を想像した意見も出てきます。


題名だけでどんな話なのかを想像させていきます。


この話は、こうした想像を先にしておくと、読み深めていく時にとても重要なのです。


🔶次に表紙の絵だけを見せて想像させます。



その絵を見ると確かに毛むくじゃらで牙や爪が鋭く描かれていることに気がつきます。



でも、その中で

「何か目が優しそう」

「本当はこわいオニじゃなくて、優しいのかもしれない」

という意見も出てきます。



そのうえで、どんなお話か、読んでいきましょうと進めていくのです。


🔶実はこのオニは、一人ぼっちでつらいので友だちを探しに自分がいた島を必死で引っ張っていくのです。


そして、人間と出会っても、おそろしいと怖がられ、避けられ、裏切られていく話なのです。

🔶文章の世界に想像力で入り込んでいった子どもたちは、島ひきオニの心に寄り添うように読んでいきます。



こんな寂しい思いをしているオニをだまして、追い出そうとするなんてひどいと意見を出していきます。

🔶そこで、最初に題名読みをした時に自分たちが書き込んだことを思い出させるのです。



その時は自分たちも、こわいオニだと想像していた事を‼️

子どもたちは、ハッとします。




このようにして、読み深めていくことで偏見についてや、想像することの大切さを考えていくことができるのです。

教え込むのではなく、自分たちで気づかせるのです。




🔶この絵本は、奈良県人権教育研究会が編集している『なかま』の中学年に掲載されています。



とてもいい教材なのでぜひ取り組んでみてください。







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