授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

算数 3年 二桁のかけ算②筆算

🔴算数 3年 二桁のかけ算②筆算


🔶34×25や629×73などのかける数が二桁になる筆算の授業です。


🔶かける数が一桁のかけ算の筆算と同じように、ノートに筆算を書く時の約束をします。


🔶①間を空けること

🔶②縦と横をそろえること

🔶③線を定規で引くこと(慣れるまで)


🔵そのうえで気をつけることは、位を必ず意識させることです。


🔷二桁の筆算の場合は、特に二段目の答えです。


🔷21×32なら、一段目の計算21×2は既習事項なので42と書けるはずです。


🔷二段目の計算21×3の答えの63をどこに書くのか、まずは考えさせることです。

🔷数字カードを黒板の筆算の所に貼って、考えさせます。


🔷この63は本当は630なのだと気づかせるのです。

🔷3は本当は30であると、3の数字カードを開くと30となるようにしておきます。

🔷6も本当は600であると、6の数字カードを開くと600になるように隠しておきます。

🔷0が省略されている事を考えさせるのです。

🔷0を書かせるやり方もありますが、慣れてきたら省略するので、初めから書かない方がいいと思います。

🔷次は、一段目と二段目をどうするのかを考え合います。

🔷21×32を分けて計算していることに気づかせます。一段目と二段目を足すことでやっと答えが出る事をしっかりと押さえます。

🔷順番に一つずつ丁寧に計算しないと間違えやすい事を子どもから出してもらうのです。

🔷この単元は、習熟が必要な学習です。何度もしないと定着はしにくい所ですので、授業だけではなく、宿題や朝学習にもしておくことです。

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国語 大造じいさんとがん⑤第四場面

🔴国語 大造じいさんとがん⑤第四場面


🔷「残雪は、大造じいさんのおりの中で、一冬をこしました。春になると、そのむねのきずも治り、体力も元のようになりました。」


🔶「魔法のテレビ」でこの一文から残雪と大造じいさんの様子を想像します。



🔶残雪はどんな様子でおりの中にいたのだろう?


🔶「頭領としての威厳を保ち、大造じいさんの手当てをじたばたせずに受けていた」「回復するためにえさも食べていた」「でも前のおとりのがんのように懐くことはなかった」「大造じいさんも他のがんとは違う接し方をしていた」などを子どもは想像するかもしれませんね。


🔶残雪はもう二度と逃げられないと諦めていたと考える子も出てきます。そこは、クラスで論じ合ってもいいかもしれません。


🔶大造じいさんはどんな声をかけていたのだろう?


🔶「しっかり食べて早く元気になれよ」「残雪よ、早くケガを治せよ。もう一度勝負だぞ」「もうずいぶん治ってきたなぁ」などと残雪との会話を想像することでしょう。


🔷「残雪は、あの長い首をかたむけて、とつぜんに広がった世界におどろいたようでありました。」


🔶この一文から残雪の考えを想像することもできます。


🔶「なぜ、逃してくれるのか?」「この人間はどんな事を考えいるんだ」「しかし、おりのふたはいっぱいに開いた!外へ出て仲間の所へ帰るんだ!」と想像するかもしれません。


🔷「快い羽音一番。一直線に空に飛び上がりました」


🔶残雪の迷いのない決意が表現されているように思えます。


🔷「らんまんとさいたすももの花が、その羽にふれて、雪のように清らかに、はらはらと散りました。」


🔶この情景描写には、何が表せられているのだろう?


🔶大造じいさんの澄みきった心情と残雪への潔い気持ちを表しているのでは?と考える子どももいるでしょう。


🔷「おうい、がんの英ゆうよ。おまえみたいなえらぶつを、おれは、ひきょうなやり方でやっつけかあないぞ。なあ、おい、今年の冬も、仲間を連れてぬま地へやってこいよ。そうして、おれたちは、また、堂々と戦おうじゃあないか」


🔶大造じいさんが大きな声で残雪に呼びかけたこの言葉にどんな思いが込められているのだろう?


🔶残雪のことを「英雄」「えらぶつ」と呼んでいます。


🔶「おれたちは」「堂々と」という大造じいさんの言葉から、残雪をただのがんではなく、「好敵手」「ライバル」として敬意を払っていることを読み取らせたい所です。


🔷「いつまでも、いつまでも、見守っていました」


🔶この最後の一文も着目させたいところです。「見ていました」ではなく、「見守っていました」という表現から大造じいさんの心情を想像させたいところです。


🔶敬意だけではない、愛情にも近いものが、大造じいさんの心の中にあることを考えさせたいところです。

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社会 5年生 環境を守る③

🔴社会 5年生 環境を守る③


🔶教科書には「四日市ぜんそく」の公害患者が石油化学コンビナートに工場がある会社を裁判所に訴えた記述があります。


🔶ここでは、なぜ裁判をおこしたのかを考えさせることが必要です。


🔶「もし自分や家族が被害にあっていたら?」どんな思いを持ち、どうするかを考えさせるのです。


🔶たくさんの人々が被害に苦しんでいるにもかかわらず、対策が進められていなかったことや公害の責任を取り、病気になった人への補償や謝罪などが行われていなかったことを考えさせるのです。


🔶裁判をおこした公害患者の思いが掲載されています。被害を受けて、生活や人生がおびやかされたことを考えさせなければなりません。


🔶また、「公害裁判」の判決が5年後に出て、工場からの有害物質が原因だと認め、大気汚染の防止や賠償金を命じたという記述があります。


🔶そこからは、5年の間も被害者は苦しみ続けていたことや、会社が責任を認めていなかったことが読み取れるはずです。


🔴その次には「きれいな空気を取りもどすために」という小単元があり、国や県、市や会社が取り組んだ対策が記述されています。大気中の二酸化硫黄の変化や公害患者数の変化をグラフから読み取れるようになっています。


🔶数値を見ると、空気もきれいになり、患者数も減っていますが、今もぜんそくで苦しんでいる人がいることを忘れてはなりません。


🔴その次には「環境先進都市をめざして」という小単元が掲載されています。


🔶公害を語り継ぐ「語り部」、「四日市公害と環境未来館」、「国際環境技術移転センター」などが紹介され、「二度と公害を起こさないためにはどんなことが必要なのかを考えよう」と記述されています。


🔶産業や経済の発展を優先して、水俣病やイタイイタイ病、第ニ水俣病など、公害で苦しんだ人々をたくさん出した過去の過ちから学び、現在の日本の環境技術はトップレベルにはなってきています。


🔶しかし、世界に目を向けると、発展途上国では、廃液による河川の汚染、大気汚染の問題が次々とおこり、地球全体では、酸性雨やCO2などの問題があります。


🔶中国では大気汚染が深刻でpm2.5の問題が大きくなっています。日本の環境技術がどれだけ国際的な役割を果たしているのか、日本の教訓を生かした支援や協力をしているのかを調べてみてもいいかと思います。



🔶過去の問題だけでなく、現在の日本は公害問題はどうなっているのかも考えることも必要です。


🔶アスベスト被害は、今も新たな被害者が分かってきています。昨年末、造園に関わる仕事の方がアスベスト被害にあっていたことがニュースになっていました。


🔶庭石などに使われている蛇紋岩にアスベスト含まれていた事実を知り、「石綿、まさか自分が…」「知っていれば…」というコメントが報道されていました。


🔶また、「公害」という言葉は使われていませんが、福島原発事故の放射能問題は、公害です。この問題についても考えさせることが大切だと思います。


🔶環境に甚大な被害を与える原発は、必要ないのか、それとも産業や経済のために必要なのかを。

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