授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

2年・3年生 図工 絵の具 色作り

🔴2年・3年生 図工 絵の具 色作り


◯4月、最初の図工で2時限かからずに出来る授業です。


◯「世界で一つだけのチョウ」というようなタイトルをつけて、画用紙にチョウの輪郭や模様を太く縁取りした絵を印刷して、その中に色を塗れるようにしておきます。


◯2年生ならパレットや筆の使い方から指導する必要があります。


◯3年生なら三原色のみ使って、いろんな色を作って塗っていくこともできるかと思います。


◯しかし、三原色できれいな仕上がりにはなかなかならないので、二色だけ混ぜて塗ることにしてもいいかと思います。

◯いくら詳しく説明しても、子どもは色を混ぜて塗りたがります。


◯その時には、どの作品も認めてあげることです。図工の作品には優劣はつけられません。


◯「どの色がお気に入り?」と聞き、「先生はこの色がいいなぁと思うよ」と認めてあげればいいかと思います。


◯「この色はなかなか渋いなぁ〜」「いい色作ったね〜」と認めてあげるといいのです。


◯絵の具に慣れていくには時間と経験が必要です。すぐにはできません。


◯絵の具を混ぜて色を作ったこと自体を認めてあげることが重要です。

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全国学力・学習状況調査について

🔴全国学力・学習状況調査について


◯毎年、4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力テストがあります。2007年から始まり、12年目となりました。


◯学力低下が叫ばれ、悉皆調査(抽出ではなく全員)として毎年約200万人の子どもたちが参加しています。


◯結果は、都道府県や市町村ごと、また学校ごとに公表され、結果に一喜一憂する状況になっています。


◯結果はあくまでも平均点なのです。大切なのは、子ども一人ひとりの学力の向上なのです。


◯義務教育である公立の小中学校に平均点のランキングをつけることにどんな意味があるというのでしょうか?

◯実際には、成績上位の都道府県では、3学期から全国学力テストに向け、過去問をやらせたり、子どもたちにテスト対策をさせたりしている現実があります。

◯また、裕福で余裕のある環境で育った子どもと、そうではない環境の子どもとでは、相対的に違ってきます。


◯校区によっては、要保護家庭の割合が非常に高い学校もあります。でも、その中でも懸命に働く保護者の方、厳しい状況の中でも懸命に学ぶ子どもたちがいます。


◯単純な平均点では、決して比較は出来ないのです。


◯学力実態の調査なら、悉皆調査ではなく、抽出調査で測ることができるはずです。


◯政権の支持率の世論調査でも抽出調査です。



◯そして民間に委託されている200万人分の全国学力テストにかける費用は莫大な金額になっています。


◯その費用があれば、厳しい状況で学んでいる子どもたちへの措置に使うべきだと私は強く思います。



◯日本の子どもの貧困率は約14%であり、対策はほぼなされていません。




◯どの学校の教員も皆、目の前の子どもたちに学力をつけることを目標に、日々必死に取り組んでいます。


◯教育に国の大切な税金を投入するのなら、調査にお金をかけるのではなく、子どもたちの成長に直結すること、学級定員数や特別支援への予算に投入してほしいと切に願っています。

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5年生 社会科 五円玉の授業 参観ネタ

🔴5年生 社会科 五円玉の授業 参観ネタ


◯昔から実践されている5年生の社会科の授業の導入を紹介します。


◯5年生の社会科では、年間を通していろんな産業について学習をします。


◯農業、水産業、工業、商業などを学習していく上で、ピッタリなのが五円玉を使った授業です。


◯五円玉の写真を拡大コピーして、黒板に貼ります。「五円玉のデザインには、君たちがこれから社会科で学習することが隠されています」「それを発見しましょう!」と問いかけます。

◯グループにも五円玉の写真や、実物の硬貨を渡しておくと、まず稲穂が目につくはずです。これが農業を表していることにはすぐに気がつきます。


◯「他の産業も隠されているよ、グループで相談してごらん」というと真ん中の穴の周りにギザギザの歯車がデザインされていることに気がついていきます。


◯「歯車は何かな?」というと「工業」が出てくるはずです。


◯次は少し難しいですね。下半分にたくさんの線が描かれています。この線は海を表しています。


◯海のデザインは、「水産業」「漁業」を表しています。


◯こうして「五円玉のヒミツ」から産業の学習を見通していくことができます。


◯そして、他にはどんな産業があるのだろうかとグループで考えていくのです。


◯仕事に注目していくと、いろんな産業が見えてくるはずです。林業、商業、通信業などはすぐに出てくると思います。


◯新聞の株式の欄には様々な産業が載っているので、新聞を渡して探してもいいかもしれません。


◯鉱業、運輸、金融、観光など多様な産業があることに気がつくはずです。



◯また、五円玉の材料はあるものから作られたことを問題にします。




◯戦後の焼け野原の写真を見せます。「戦争で日本の産業はどうなったのか」を考えさせます。





◯工場は燃え、漁船は戦争に駆り出され、農村の働き手は戦争に行き、多くの人々の命が奪われました。




◯五円玉の材料には、大砲の薬莢が使われていました。デザインの中には、日本の産業の復興に向けた願いが込められていることを考えさせるのです。





◯これだけでは45分の授業で物足らないので、あくまでも導入としての興味づけとして行ない、残りの時間は都道府県クイズや農業クイズなどを組み合わせていくと、最初の授業参観にも出来るかと思うので、工夫をして行ってみてください。

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