授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

体育 見学している子への指導

体育 見学している子への指導


怪我や病気で体育の授業を見学している子にどんな事をさせていますか?


みんなが体育をしているのをただ見ているだけではないでしょうか?


それではその子にとって、学びにつながりません。


運動をすることだけが体育ではありません。


体育ノートにみんなの動きを見て、気がついた事を書く事だって、体育の学びです。


跳び箱の動きを図解したり、パラパラマンガに書けるのなら、動きを理解していると言えます。


あの体操の金メダリストの内村選手は、子どもの頃に、技をパラパラマンガに書いていたそうです。


バレーボールでは、アナリストが試合を分析しています。



体育の授業でも、試合の視点さえ教えれば、分析する事も可能です。


また、ビデオ係を担当してもらって、みんなの動きを観察してもらう事だって出来るのです。


怪我や病気で長期間、体育を見学している子はいませんか?


そんな子にも体育の楽しさを感じてもらう事も可能なのです。


おとなになったら、自分が運動しなくてもスポーツを見て楽しむ事も、大切なことだと思います。


だからこそ、体育が出来ない状態にある子にも、そうした指導は必要だと思っています。

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総合学習5 障害のある人との出会いを

総合学習5 障害のある人との出会いを


4年生での取組です。


校区に障害者施設があり、毎年、4年生は、施設長から話を聞くという形で見学をしていました。


見学が始まったきっかけは、昔、子どもが利用者の方をからかい、笑う事があったからでした。


この形では、子どもたちには伝わらないという思いで、何とか交流出来ないかとお願いをしてきました。


スタッフの方や施設長は、

「障害のある利用者と子どもの交流は無理ではないか」と考えておられ、なかなか交流は出来ませんでした。


何度かお願いをした結果、その年、今までとは違う形で行ないました。


子どもたちは、事前に学習しているものの、たくさんの利用者の方が出迎えてくれた時、表情が強張っていました。


同じクラスには、重度の自閉症があるAくんがいましたが、子どもにとっては、Aくんとはずっといっしょに育ってきているので、障害をそんなに意識せずに過ごしてきました。


でも、50人ぐらいの障害のある利用者の方に出迎えてもらっても、緊張して身体が固まっています。


最初に広いホールでいっしょにジャンボサイコロを転がしてゲームをしました。


少し緊張がほぐれてきました。


次にカラオケ大会が始まりました。利用者の方がステージで楽しく歌われています。


その当時、流行っていたモーニング娘の曲でした。その時、2人の子が「私も歌いたい」と言ってステージに上がりました。


その子らがマイクを貸してもらって、歌いだしました。その瞬間、みんなの雰囲気が変わりました。


一気に緊張が解け、ノリノリで子どもたちが歌いだしました。ステージに我も我もと上がって利用者の方と踊りながら歌っています。


逆に利用者の方が固まっておられました。


その様子を見て、スタッフの方も私も顔を見合わせて、ニッコリしていました。


その後は、グループに分かれていっしょに作業をしました。


農業班、洗濯班、和紙班(牛乳パックを千切って和紙を作る)、陶芸班などに分かれました。


「おいで〜こっちこっち」

と手をつないでもらって班の所に向かう子どもたちはすっかり緊張も解け、ニコニコしながら、

「行ってきま〜す」


どのグループも楽しそうに利用者の方と作業をしていました。


終わってから話を聴くと、


「めっちゃ楽しかった!」


「また行きたい!」


「Aさんは、同じことばかり聞いてくるけど、なんかめっちゃ優しいねん」


「Bさんの言葉は全然分からへんかったけど、なんか面白いねん」


「Cさんから小さな折り鶴もらってん、めっちゃ上手いで〜」


と口々に楽しかった感想を伝えてくれました。


ちゃんと名前を覚えています。


障害者との出会いというよりも、Aさん、Bさん、Cさんという「その人」との出会いをしていました。


スタッフの方々や施設長からは、


「こんな形で交流が出来るとは思ってもいませんでした。とても素敵な交流が出来ました。これからもよろしくお願いします」


という嬉しい言葉をいただきました。


それから、しばらくして授業でこんな話を伝えました。


「プールに施設の利用者の人たちが入ってきた時に、それまで遊んでいた人たちが、サァーとプールから逃げるように上がった事があったんだって。みんなはどう思う?」


という問いかけに子どもたちは、


「えっ〜そんなんおかしい!」


「間違ってる!」


と怒りの声をあげました。


でも私は、


「君たちは、最初に施設に行った時は正直どう思ったの?」


と返しました。


子どもたちはしばらく沈黙し、考えてから、ポツリポツリと話をしてくれました。


「初めは、ちょっとこわいなあって思った」


「僕も何か分からんけど、こわいと思った」


私から、また返しました。


「初めはそう思ってたんだよね。それならプールで避けた人と同じだよね。それなのにどうしてプールの人たちのことを間違ってると思うの?」


子どもたちから


「だって、知ってるもん」


と返ってきました。


「どういうこと?」


「だって、いっしょに遊んだもん」


「Aさんのこと、分かったもん」


「いっぱいお話したから」


「友達になったんやもん」


という言葉がたくさん返ってきました。


「そうなんだね。じゃあ、なぜ初めはこわいと思ったの?」


「だって、知らんかってんもん」


という言葉からみんなで考えました。


「大事なんは、知ることや!」


「知らんのに、決めつけたらあかん」


という言葉がたくさん出てきました。


子どもたちは、たくさんの大切な事を出会いから学んでいました。


クラスでずっといっしょに学んでいるAくんの事も、子どもたちはこの時に考えを出し合いました。


「もし、Aくんがおとなになってそんな事されたらオレはだまってへん」


「私もぜったい許さへん!」


と言っていた子どもたちでした。


そんなAくんや子どもたちの事は機会をあらためてお伝えしたいと思っています。

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体育 跳び箱の指導1高学年

体育 跳び箱の指導1 高学年



高学年の跳び箱運動で出来たら嬉しいと思う技の一つは、台上前転です。


この技は、見た目がカッコいいけれど、実はそう難しくないので高学年にはぜひチャレンジさせたい技です。


マットの代わりに跳び箱の上で前転するだけなのです。


といっても高さがあるので、恐怖心が出てきます。


それを克服するためには、スモールステップです。段階を踏んでいくと、前転が出来る子ならできる技です。


①マットに跳び箱の幅でビニールテープを貼り、真っ直ぐに前転をする


②マットを三つに折り畳んだ上で前転


③跳び箱の一番上だけを置き、その上にマットを被せて置き、前転する



(横にずれて落ちても痛くないようにマットを両側にも敷いて置く事)



※実は低い方が前転するのは怖いのです。


④跳び箱をだんだんと高くする




(跳び箱の側面の木に当たると痛いので、両側面にマットを被せ、下にも敷きます)



※両側に補助をする児童を付けます。落ちそうになったら、受けとめます。補助の仕方は、全員に指導します。



台上前転の細かな指導方法は、体育の教科書に載っているので割愛します。


手のつき方、背中を伸ばさずに丸める事、着いた手をギリギリ最後まで残しておくことなどがポイントです。



全員出来たら、「台上前転記念日」としてみんなで達成を祝います。


ただし、マット運動の記事でも書きましたが、技を習得することだけが跳び箱運動の目的ではありません。


跳び箱運動は、器械体操の一つとして、器械を使って自分の身体をどう動かせるのかを知ることにあります。技を通して、体の動かし方、楽しさを感じる授業にする必要があります。


マット運動と同じように、リズムに合わせて、ペアやグループでシンクロ跳び箱も出来ます。


マットに比べて、小学生が出来る技は少ないですが、難しい技に挑戦するだけでなく、美しいフォームで出来ているかにも着目する事も大切です。


一番ケガが多いのが跳び箱です。安全面に特に配慮した指導をおこなう必要があります。

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