授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

夏休みの登校日

🔴夏休みの登校日


◯夏休みに登校する日を設けている学校は多いかと思います。


◯ヒロシマやナガサキへの原爆投下の日である8月6日、9日に平和登校日として、平和や戦争についての映画を見たり、語り部の方に来てもらって戦争体験についての話を聴く形で行われているかと思います。


◯戦後73年が経ち、忘れてはならない記憶が風化しつつある今、こうした取組は登校日でなくとも大切なことだと思います。

◯さて、夏休みの登校日には、久しぶりに会う子どもたちと会うことが出来ますね。その際には、様子を観察することが必要です。何か変化がないか、困っていることが起きていないかを尋ねたり、表情から読み取ったりしていくことです。

◯また、悩みがないかなどを書かせてもいいかと思います。

◯もし、そんなことがある子がいたら話を聴いて、夏休みの間に対応することも出来るからです。

◯また、宿題の中で出来たものは持って来させると、夏休み中に少しでも丸つけに取り掛かることもできますね。

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夏休みの教材研究

🔴夏休みの教材研究


◯小学校の教員は、ほぼ全教科、1年生から6年生まで教える必要があるので、教材研究も広い範囲をしていかなければなりません。


◯まずは今、担当している学年の2学期以降の全教科の教材研究を夏休みに出来るだけしておくことです。


◯初任教員の方は、教科書を見てから、指導書を読んでみてください。


◯大まかな流れと授業の展開が見えてくるはずです。その上で関連する書籍を読んだり、ネットで情報を調べたりしてみてください。指導書とはまた違った形の授業の進め方が見つかると思います。


◯これと思った授業の進め方が決まったら、ワークシートなどのプリントを作成したり、写真や映像などの資料を探して保存したりしておきましょう。

◯もし余裕があれば、探している間に見つけた他学年の教材として使えそうなものもついでに保存しておくといいかと思います。


◯特に社会科や理科の写真や映像などの資料は効果的です。




◯プリントなどの紙媒体は、クリアファイルに入れておくとすぐに見ることができます。後でまとめて印刷すると効率的です。


◯パソコンで作成したものやネットから取り入れた資料などは、フォルダの中に整理して保存しておきます。


◯学期中には、なかなかそこまでの時間は取れないので、夏休みの間にしておくことで、普段の教材研究のカバーができるはずです。

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夏休みの研修

🔴夏休みの研修

◯夏休みの間には、普段はなかなか行けない研修会などに参加することが多いかと思います。

◯初任者研修や中堅教員研修などの必須参加の研修以外にも、様々な研究会が主催する研修に参加する機会があります。

◯自分が追求したい得意分野だけでなく、苦手な分野にも若いうちにチャレンジしておいてほしいと思います。

◯小学校教員には、幅広い知識や多様な力が求められるからです。

◯研修に臨む際には、次の3つのことを意識して参加するといいかと思います。

①記録をする

◯講演や実践報告を聴くだけでは、どうしても忘れてしまいます。「研修ノート」や「研修ファイル」を持参してメモを取ることが大切です。

◯重要だと思ったことや新しく得た知識、感想を残しておくことです。

◯研修記録を残し、溜まっていくことを自分のポートフォリオとして楽しみにするのです。

◯小さなノートパソコンやタブレットに打ち込みながら、研修を記録している先生もいますね。

②研修の中身を伝える

◯講演などを聴いてきたら、どんな内容だったのかを学校の同僚に話をして伝えてみてください。

◯個々の研修で学んだことを共有することは、職場の同僚性も良くなり、方向性も高まってきます。

◯また、要約して話をすることで、研修した中身を自分の中でも整理ができていくはずです。


③その立場に自分がなる

◯研修の参加者として受け身の立場でいるだけでは、せっかくの機会を有意義に使うことができません。

◯自分が報告者や講演の講師の立場になってみるのです。自分ならその演題やテーマでどんな内容で講演や報告ができるのかを考えてみるのです。

◯たくさんの参加者の前で、自分がその持ち時間でどんな内容を盛り込み、話をすることができるのか、自分なりに考えてみることで、受動的ではなく、より主体的な参加の研修になってくるかと思います。

◯私自身も、実践報告をしたり、今までいろんな学校の研究授業や報告の指導助言に呼ばれて話をしたり、幼稚園や小学校の保護者の方々に子育てをテーマに講師として話をさせてもらったりしたことがありますが、伝えるということは難しいとつくづく思っています。

◯研修に参加する時には、漫然と過ごすのではなく、これらのことを念頭に置くことで、その後の研鑽の積み上げが変わってきます。


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小学校教員の夏休みの仕事①

🔴小学校教員の夏休みの仕事①


◯世間では学校の先生は夏休みが長くあっていいなぁと思われているのではないでしょうか?


◯私が新任だった昔は、土曜日に半日授業がありました。でもその後溜まった仕事をして帰ると夕方を過ぎ、結局休みは日曜だけでした。


◯民間や役所が週休2日制になっても学校は土曜日に半日授業があり、その分を夏休みなどの長期休業中にまとめて取る形でした。


◯完全5日制になってからは、小学校教員は、夏休みは普段行けない出張や研修に参加し、ほぼ毎日仕事をしていることを一般の方はご存知ないかと思います。陸上記録会の練習や水泳指導、補修授業などもあります。

◯普段、病気になっても子どもたちが心配で休まずに学校に来て、身体を壊している教員もたくさんいます。夏休みにしか年休を取ることがほとんどできないのが現実です。


◯夏休みにこそリフレッシュをしたり、家族との時間を大切にしてほしいと思います。


◯また、普段は目の前の仕事で精一杯だと思うので、視野を広げ、様々な研修に参加して、教員としての器を大きくしてほしいと思います。



◯さらに、夏休み中にじっくりと2学期の準備をすることができる期間です。



◯秋の遠足の下見や、運動会の演技構成を考えるなど、行事の準備は時間もかかります。



◯2学期の校務分掌の提案文書なども作成しておきます。



◯時間割や学年便り、学級通信なども事前に作っておきます。



◯また、日常ではなかなか教材研究や授業の準備などは時間が取れないので、夏休み中にしておくことです。



◯全科目の教科書に目を通して、だいたいのプランを立てておきます。授業で使うプリントや教具、宿題プリントなども準備しておくと、2学期が始まっても子どもと向き合う時間に余裕が生まれるはずです。

◯まずは、するべき仕事を全部書き出して、優先順位を決めて、少しずつ行っていくことです。

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終業式の荷物

🔴終業式の荷物


◯終業式の日までに、絵の具セットや習字道具などを少しずつ持って帰らせることです。


◯これをしておかないと、最終日に持って帰る荷物が多すぎて、持ち切れない状況が発生してしまいます。


◯机の中のお道具箱なども早めに持って帰らせないと、終業式の日に山ほどの荷物になってしまいます。


◯夏休みに入ってから、学校に取りに来ることのないようにしておくことが必要です。


◯体操服や給食セット、座布団なども早めに持って帰らせないといけません。


◯終業式当日は、ただでさえ時間も短く通知票やプリントを持ち帰らせるだけでもたいへんです。


◯事前に出来る事は少しでもさせておくのがいいでしょう。


◯最終日は帰る前に上靴や体育館シューズなど、ロッカーの中や机の中、机の横に掛けてあるものをグループでチェックさせて、確認してからサヨナラの挨拶をすることが必要だと思います。

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