授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

小学校教員に必要な力⑧優しさと厳しさ

🔴小学校教員に必要な力⑧優しさと厳しさ


◯新任や若手教員の時に学級経営で大切にしてほしい事は、優しさと厳しさのバランスです。


◯優しさについては、「優」の漢字の意味を使って、前の記事で述べました。しかし、優しさを「甘さ」や「緩さ」と勘違いをしないことです。



◯「先生〜次の時間は◻︎◻︎しようよ」などと子どもたちはいろんな要望を伝えてきます。


◯安請け合いをして「じゃあやろうか〜」と安易に乗ってしまうと次々と意見が出て収拾がつかなくなり、「先生はあの子の意見だけ聞いて〜」となってしまいます。


◯優しさは甘さとは違うのです。特に学期初めは、子どもは「どんな先生なのだろう?」といろんな試す言動をしてきます。


◯その時に甘い対応をしてしまうと、後から立て直すのは、とても難しくなってきます。


◯「去年の先生は〜してもよかった」と子どもに言われると、ついオッケーを出してしまいがちです。


◯判断に迷う時は、その場ですぐにオッケーを出さずに、「考えておきます」とだけ答えて、他の先生に尋ねることです。


◯学校によって決まりや約束事があるからです。


◯子どもは「甘い」と思うと、学習も雑になったり、話を聞かなくなったりしてきます。


◯楽な方に流されてしまうのです。「厳しさ」も大切なのです。


🔴でも、大きな声で怒鳴ったり、追い込んだりすることが「厳しさ」ではありません。そこをはき違えてしまってはいけないのです。


◯「先生が怖いから言う事をきく」ような子どもを作ってはならないのです。


◯ある先生は「自分の言う事はちゃんとききます」と指導力を自負していました。他のクラスの子が廊下を走っているとどなりつけていました。


◯でも、そのクラスの子らは、教室に戻る時に「早く戻らないと先生に怒られる〜」と廊下を全員が走っていました。

◯子どもに本質を理解させていないとこんな指導になってしまうのです。

◯強く叱ることや怒鳴ることが「厳しさ」ではなく、決して見逃さないこと、最後まで根気強くさせること、その場限りではなく自分自身に返すこと、温和な言い方でも「要求」する所を高く設定することが「厳しさ」なのです。


◯愛情を持って、「厳しく」指導をするのです。


◯漢字ドリルや計算プリントなどの間違い直しは、徹底して厳しく指導する必要があります。


◯提出したか、やり直しをしたのかを名簿でチェックしないと、「先生から何も言われなかった」と「ゆるい」方向に流されてしまう子もいます。


◯授業中のけじめや聴き方も「厳しさ」は必要です。


🔴「優しいけれど、甘くない」「厳しいけれど、暖かい」決してあきらめずに対峙する姿勢が大事なのです。


◯この「優しさ」と「厳しさ」のバランスが教員には大切なのです。



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卒業式の練習

🔴卒業式の練習


◯在校生や卒業生の「呼びかけ」や卒業証書の授与の仕方などの練習では、教師が一生懸命になるあまり、怒鳴って「やり直し!」などのような指導をしない事が大切です。


◯全体練習などでは、個別の指導はしない方がいいと思います。


◯声が小さかったり、証書の受け取り方が上手く出来なかったりしても、みんなの前できつい指導をしない方がいいのです。後で友だちといっしょに練習をしたら出来るようになります。


◯全体の中では初めは緊張してしまう子もいます。そんな中で怒鳴られて指導されたら、卒業式への気持ちがプラスに働かなくなります。

◯全体では、よく声が出ている子、姿勢がいい子を取り上げて、モデルにして指導する方がいいのです。


◯また学年全体で声を出す言葉は、「みんなの声で空気が震えるぐらい」「式場の壁に声が反射して返って来るように」「さすが6年生だと思ってもらえるように」「気持ちを届けて」「声が揃うと心に響くよ」などのような言葉かけで指導をすることで、見違えるような呼びかけになっていきます。


◯学校によって卒業式の形式は異なると思いますが、主人公は6年生です。

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算数 3年生そろばん

🔴算数 3年生 そろばん


◯現行の学習指導要領では、3年生と4年生の算数でそろばんで加減の計算を学習することとなっています。


◯3年生では、3時間でそろばんの指導をすることになっています。初めてそろばんを触る子も今は多いので、そろばんの使い方を教える所から始めます。


◯大きな数で学習した一、十、百、千という位取りと、そろばんの仕組みとを重ねて考えさせ事が大切です。


◯たった3時間でそろばんの習得はできません。興味を持たせることで充分だと思います。


◯そろばんと電卓ではどちらが早いかを問うと、みんな「電卓〜」と答えます。


◯そこで「1億を電卓とそろばんでやってみるよ」と見せると「あ!」という発見があるます。電卓では、1億は100000000と0のボタンをたくさん押さなければなりませんが、そろばんなら一つ玉を動かすだけです。


◯子どもたちは「そろばんの方が早い〜!」と驚き、興味を持ちます。


◯子どもはそろばんを触りたくて仕方ありません。


◯ここは、じらすテクニックを使います。


◯初めにそろばんを渡してしまうと、そろばんを触って遊んでしまうので、最初は大きなそろばんに集中させて使い方を指導することです。


◯「よく聴いているグループから渡します」と言っておくと、びっくりするほど静かに聴きます。


◯まずは、置いた玉の数を読めるか、数を置けるか、それだけで1時間かかります。


◯次の時間は、そろばんで加減の計算をします。


◯6+2などは簡単に出来ますが、4+3などは玉を動かすのか意外にも悩む所です。


◯「一年生のたし算なのに〜?」というと、ちゃんと動かし方の理由も説明してくれるようになります。必ずペアやグループですることです。


◯後は教科書の簡単な計算をそろばんを使って解く時間にします。

◯また、ジャンプ問題として、「1から9までの数を全部たし算したら合計はいくらになるか」にそろばんでチャレンジしてもらいます。


◯ガウスの計算方式としても知られている問題です。


◯「そろばんを使わないで、もっと簡単に暗算でする方法を見つけてごらん」と刺激してあげます。


◯ヒントとして、「仲良しのペアの数字を見つけたら簡単なんだけどなぁ〜」と言うと、何人もの子が発見しました。


◯1から99までの合計や、1から1000までの合計にもチャレンジしていました。




◯たった3時間でそろばんの習得は困難なので、こうした数の不思議を取り入れて授業をすると、意欲を持ってチャレンジしていきます。


◯「そろばん習いたい」という子もたくさん出てきます。

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