授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

算数 小数の指導3 小数ゲーム

🔴算数 小数の指導3小数ゲーム


🔶小数の意味を理解させるためには、整数との違いを明確に理解させなければなりません。


前時で、3.4という小数を例にして、小数第1位について学習しました。


でも、これで小数が分かったのかというとまだまだなのです。


⭐️3.4のような一の位と小数第1位だけの小数だけしか触れていないからです。


0.8や5.4は小数だと分かっていても、21.3は整数だと考えた子どもが何人もいました。


「悩んでいる事はない?」


と疑問をいつも大事にしていたからこそ、掴めた事です。


これぐらい分かるだろうと、「ハイ!」と手を挙げた子に当てて進めていたら、そのつまずきには気づかない所でした。


なぜ21.3が整数だと考えたのかを聴くと、


「21.3は、十の位に2があるし、21は整数だから、整数やと思うけど〜、う〜ん、分からん」


「私は整数か小数か迷ってる〜、だってどっちもあるから」


と疑問を出してくれました。


「なるほど〜そう考えたんだね。この21.3は整数なのか、小数なのか、今の疑問、ハテナ?の意見をグループで聴き合ってごらん」


と返すと各グループでお互いの考えを出し合い、説明し合っていました。


全体の場で出してもらうと、


「21は整数だけど、21.3は、小数点がついてるやんか〜、だから小数やと思うねん」


「小数第1位に3があるやろ〜、せやから小数やねん」


と一生懸命にハテナ❓を感じている友達に説明してくれました。




悩んでいた子らに「どう?」尋ねてみると、


「うん、小数や!」「小数!小数!」


「なっとく〜!」


と大きな声で答えてくれました。


いろんな小数に慣れていく過程が必要なのです。




🔶そこでたくさんの小数をノートに書いてもらう事にしました。


まず、黒板に四角のマスを2つ書き、間に小数点をつけます。


🔲、🔲


「今から1分あげるから、この□.□に好きな数字を入れて、いろんな小数を作りましょう!」


「では、よーいスタート!」


夢中になって書いています。


以前も紹介したピタリ賞があるからです。


「ハイ、1分!終了〜エンピツ置いて」


子どもたちは1分でもたくさんの小数を書いています。


「結果発表〜!」


ここで数字カードをめくって、当選番号?を抽選します。



だから、たくさん書いていた方が当たるのです。(何も賞品はないのですが)


「小数第1位は?・・・2!」


「よっしゃ〜!」


「一の位は?・・・5、だから?」


「5.2!」


ピタリの小数をノートに書いていたら当たりです。


🔶次の問題は少し難しくします。


十の位と小数第1位に数字を入れて作ります。


🔲0.🔲


同じように進めます。


抽選すると60.4が当選番号でした。ピタリ賞はいなかったので、ニアピン賞を探します。


近い数を書いている子に発表してもらいます。


60.8と60.1がありました。


どちらがより近いかを考えることは、次時の小数の引き算につながります。


🔶最後は、もっと難しくします。


3つの数字を並べて、小数点もどちらになるか最後に決まるという問題です。


□.□□になるか、□□.□になるという事です。


相当たくさんノートに書いておかないと、近い数になりません。ちなみに当たる確率はどれぐらいだと思いますか?

3つの数字は、カードをめくって発表しました。


4と1と7が出たので417



小数点がどこにつくかで、数の大きさは、全く変わってきます。


一人を指名して私とジャンケンをします。私が勝ったら一の位に、子どもが勝ったら、十の位に小数点をつける事にしました。




結局、私が勝ったので、答えは41.7


一番近い小数を書いていた子がニアピン賞になり、一番たくさん書いていた子が頑張り賞となりました。


こんなふうにすると、いろんな小数に慣れるだけでなく、小数点の位置についてもよく考える事が出来ました。





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