国語 大造じいさんとがん②第2場面
🔴国語 大造じいさんとがん②第2場面
🔴第2場面でも「魔法のテレビ」を使って想像させていくと読みを広げていってくれますが、子どもたちに考えさせたい事を引き出すための主な発問と子どもの意見を少し紹介します。
🔲大造じいさんの計略と残雪の行動は?
🔶夏のうちからたにしを五俵も集めていた。
🔶がんの好みそうな場所にばらまいておいた。
🔶四、五日も続けた。
🔶夜に小さな小屋を作ってもぐりこみ、がんの群れを待った。
🔶群れの中にりょうじゅうをぶちこんでしとめる。
🔷残雪は油断なく地上を見下ろし、昨日までなかった小屋を見つけた。
🔷本能で様子の変わった所に近づかないと感じた。
🔷ぐっと急角度に方向を変え、たまの届かないぬま地のはしに着陸した。
これは文章から抜き出すだけなのでたやすいはずです。
🔲大造じいさんの心情や様子を想像しましょう?
🔵「大造じいさんは、会心のえみをもらしました。」
🔶夏からたにしを集めたかいがあったぞ
🔶がんたちは安心しきってるはずだ
🔶目も笑ってるし、口元も緩んでいる
🔶絶対成功すると確信している
🔵「りょうじゅうをにぎりしめた大造じいさんは、ほおがびりびりするほど引きしまるのでした。」
🔶秋の夜明けだから銃は冷たくて、指にも力が入っている
🔶見つからないよう小屋に身を隠し、その隙間から狙っている
🔶今度は成功すると思い、ずっと待っているから、緊張と興奮と寒さで表情が硬くなっている
🔵大造じいさんは、広いぬま地の向こうをじっと見つめたまま、「ううん。」とうなってしまいました。
🔶残雪を見ていた。残雪も首をこちらに向け大造じいさんを見ていた。
🔶他のがんたちは騒がしくエサを食べているが、残雪だけは静かにこっちを見ている。
🔶りょうじゅうは下に下ろして、手の力も抜けている。
🔶第1場面の「ううむ」とこの「ううん」の違いに子どもが気づいたら、深く読んでいることが分かります。
🔷ううむは感嘆の声であり、ううんは大造じいさんの悔しさの声を表しているという考えが出てくるのではないでしょうか。
🔴一つ一つ先生が発問するのではなく、出来るだけ子どもの読みから出てくるようにしたいものです。
🔶クラスの読みの力が高まっていれば、グループや子どもどうしのやり取りの中から、上記のような考えを上回る想像をしてくれるはずです。