授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

書写 図工 折り染め

🔴書写 図工 折り染め


🔶一年間の習字の最後に半紙で「折り染め」をして、好きな文字を書いて仕上げとします。


🔶3年生でも45分で全員が出来ます。


①半紙を縦に細長い長方形になるようにジャバラ(山折りと谷折りを交互)に折っていきます。余った部分も同様に折ります。



【四角折り】

②縦に折ったものを正方形になるようにジャバラに最後まで折っていきます。



【三角折り】

②縦に折ったものを直角三角形になるようにジャバラに最後まで折っていきます。


③「四角折り」も「三角折り」も、端を色染の液に少しだけつけます。すぐに染み込んでいくので、たくさんはつけないことです。つけすぎると破れやすくなります。


④紙を新聞紙の上で破れないように、丁寧に広げます。


⑤乾くまで新聞紙に挟んで保管します。


⑥習字の時に失敗するかもしれないので、数枚作っておきます。


⑦他の半紙で練習をしてから、折り染めで作った半紙に「友」「心」「福」など好きな文字や自分の名前から一文字選んで書きます。


⑧一年間、掲示してきた習字の一番上に折り染めを貼って、持ち帰らせると見栄えがとても良い作品集になります。



🔷折り染め用の粉絵の具を水で溶いて、色ごとに容器に入れて、前に置いておくだけで準備は完了です。


🔷水彩絵の具で試した事はありませんが、墨で書いた時に滲んでしまう可能性があります。


🔷墨で書かないなら、水彩絵の具やポスターカラーで折り染めが出来るので、図工として実施すればいいと思います。折り方を工夫すると、もっといろんな模様ができます。


🔷うちわに貼ってもオシャレな作品に仕上がります。




🔷ティッシュの箱などにきれいに貼ると、オリジナルの物入れができます。

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小学校教員に必要な力②聴く力

🔴小学校教員に必要な力② コミュニケーション力 聴く力


🔶教育だけでなくどの仕事にも求められる事ですが、コミュニケーション力はとても大切です。


🔶子どもの気持ちや考えを聴くこと、保護者の思いや願いを聴くこと、まずは聴く力が大切です。


🔶このブログでも、何度も「聴く」ことの大切さを書いていますが、「話す」こと以上に「聴く」ことは重要なのです。



🔶いくら能弁に話せたとしても、子どもや保護者の心に届いてなければ何もなりません。


🔶重松清さんの小説「青い鳥」には、吃音のある中学校の非常勤講師、村松先生が、悩みを抱えている生徒のそばに寄り添い、話を聴いている場面がたくさん描かれています。


🔶阿部寛さんの主演で映画化もされているので、ご存知の方も多いかと思います。


🔶話すことが苦手な村松先生は、子どもたちの話を懸命に聴きます。


🔶子どもたちが抱えている心の中の声を聴こうとされています。


🔶そして、言葉につっかえつっかえ、紡ぎ出した村松先生の声は、子どもたちの心に届いていきます。


🔶一方的に教師が話をしても心は届かないことを教えてくれる物語です。


🔶授業で話すことの方が大切だと思っている教員は多いかもしれません。私も若い頃は、そう思っていました。


🔶でも、話すことよりも子どもや保護者の声、心の声をどれだけ聴こうとしているかが本当は大切なのです。


🔶沈黙の時間をおそれずに、子どもが語り出すのを待つことです。


🔶沈黙している間に子どもは心の中で考えているのです。「何と言おうか?」「先生は信頼できる人なのか?」と…


🔶その時は話をしてくれないかもしれません。焦って問い詰めないことです。


🔶いつか、キャッチボールのように投げ返してくれる時が来ると信じて待つことです。


🔴職員室でのコミュニケーションも大切です。


🔶まずは、先輩の先生の話を聴くことです。そして分からない事は、尋ねるのです。尋ねられたら、先生たちは教えてくれるはずです。


🔶そのためには、普段からコミュニケーションをとることです。


🔶生意気な態度だったり、消極的になりすぎて尋ねなかったりすると、わざわざ忙しい時間をさいてまでは、アドバイスはしてくれません。


🔶謙虚に、そして積極的に先輩から吸収するためにコミュニケーションをとるのです。


🔶年の近い先生とだけ会話しても教員としての成長は望めません。


🔶学校にはたくさんの先生がいます。一見、自分とは合わないと思う先生、間違っていると思う先生がいるかもしれません。


🔶でも、全ての人から学ぶ気持ちを持つことです。どんな人にも長所があり、そこから吸収しようとすれば、得るものがあるはずです。そのうえで「反面教師」にしてもいいのです。


🔴コミュニケーション力は教員にとって一番大切な力かもしれません。



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小学校の英語教育③認める言葉

🔴小学校の英語教育③認める言葉


🔶英語の時間には、ALTだけでなく、できるだけ先生が英語を話すことです。


🔶先生が恥ずかしがっていたら、子どもたちも話そうとはしません。


🔶まずは「ほめ言葉」を覚えて使ってみてはどうでしょう。アメリカの先生は否定語より肯定語をたくさん使っていますね。


🔶「ほめ言葉」のシャワーをいっぱいに浴びた子どもは英語に意欲的になります。


1 Nice!


2 Perfect!


3 Great!


4 Fine!


5 Wonderful!


6 Excellent!


7 Super!


8 Fantastic!


9 Sensational!


10 That's right!

11 That's good.


12 That's the way!


13Exactly right.


14 Right on!


15 That's it!

16Good remembering.


17 Good thinking.


18 You remembered!


19 Now you have it!


20 Nice going.


21 Congratulations. You got it right!

22 Good work!


23 That's better.


24 That's really nice.


25 Not bad.


26 That's great.


27 I like that.


28 Good going.


29 Keep it up!


30 Good job,( name ).

31 Keep on trying.


32 Way to go!

(100 Ways to Say Very Good 参考)


◯こうしていくつか並べてみても、英語の表現には「認める言葉」がたくさんあるとあらためて感じました。


🔴この中からいくつか言うだけでもいいのです。


🔷正確な発音などは気にせず、日本訛りの英語でもいいのです。正しい発音はALTの先生にも言ってもらい、徐々に出来ていけばいいと思います。


🔷先生が、発音は難しいと躊躇していると、子どもも話すことをためらうようになってしまいます。


🔷子どもの頑張りを認める先生の気持ちを伝えることは大事だと思います。英語の授業以外でもこうした言葉を使っていくことの大切さが実感できるはずです。

(つづく)




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小学校教員に必要な力①読む力・書く力

🔴小学校教員に必要な力①読む力と書く力


🔶新任の先生や教員を目指している方に伝えたいことを何回かに分けて書いていきます。


🔶まずは、4月に学校に赴任して担当学年が発表される前にしておくといいことです。(たくさんありますが、思いつく順に記述しています)


🔶それまでにできるだけ多くの教育関連の文章を読んでおくことです。


(以前にも「小学校教員をめざしている方へ」で書きましたが、大事な事なのでもう一度)


🔶ネットで調べてもいいと思います。たくさんの知識や技術を学ぶこともできます。ただ情報が多すぎて、これと思う内容になかなか巡り会えないのと、細分化された情報であることを理解しておいてください。



*教員向けのサイト、フォレスタネットはたくさんの実践があるのでオススメです。



🔶書籍の場合は、知りたいことがまとめて記載されているので、全体像を把握しやすくなります。


🔶担当学年がまだ分からないので、学級経営の本やいろんな学年の授業が掲載されている本を読んでおいてください。


※おすすめの本は過去の記事をご覧下さい。




🔶自分が教室で授業をしている様子をイメージしながら読みます。


🔶自分が学級担任をしている様子をイメージして読むのです。


🔶本の内容を読み、自分ならこうする、こうした方がいいと、批判的にも読んでみることです。



🔴本を読んだら、簡単でいいので、ノートにまとめたり、パソコンに打ち込んでみてください。


🔶教員には、読む力と書く力が求められるからです。


🔶教員になると文章を読んだり、たくさんの文章を書くことが必要になってきます。


🔶特に文章力が必要になってきます。

①連絡帳に書かれた保護者への返事

②学年だよりや学級通信

③校務分掌での提案やまとめ

④研究授業の指導案

⑤通知表の所見

⑥事務書類

🔶山ほど文章を書くことになります。通知表の所見や保護者への返事が文章としておかしければ、信頼をなくします。


🔶LINEのような短文やネットのコピペでは通用しないのです。


🔶だから、文章を読むのが苦手な人ほど、文章を読んでおいてください。


🔶「読む力」が「書く力」を鍛えるからです。



🔴厳しい記述になったかもしれませんが、着任してから苦労するより少しでも出来ることをしておいてほしいのです。


🔶でも、教員になれば自ずと文章力はついていきます。また、若い世代の先生は、ネットを上手に活用して、文章を書いているので、安心してください。


🔶ただし、保護者への返事などにはマニュアルや文例はありませんからね。



🔴数年前に私が初任者指導をした先生は、ネットで参考になると思った授業や学級経営の内容を、ワードに貼り付けて文章化し、学年別や教科別のフォルダに整理して保存しているそうです。


🔶とてもいい整理法だと思います。すぐに探せるし、実践にも使えます。


🔶四月から教員になる方には、この方法はおススメです。ネットの情報を読みながら、実践や教材にも触れる事も出来ますし、知識の蓄積にもなるのでやってみてはどうでしょうか?




🔴今の間に教育に関する本やネットの文章を読み、ノートやパソコンに文章に書く力をつけておいてください。

(つづく)



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理科 磁石を使って遊ぼう

🔴理科 磁石を使って遊ぼう


🔶磁石の学習を一通りした後で、磁石使った遊びを工夫して考えさせると、子どもたちはいろんなおもちゃを作ります。いくつか紹介しますが、自分たちで考えさせると、いろんな発想が出てきます。



①魚釣りゲーム


🔶紙を魚の形に切ってクリップをつけます。磁石を糸に結んで割り箸につけます。


🔶魚だけでなく、動物や虫、花など何でもできます。裏に数字を書いておくと、得点の合計を計算するので、たし算の勉強にもなります。


🔶漢字カードや地図記号カードにクリップをつけると、他の教科の復習にもなります。


🔶子どもたちは、いろんな絵を描いて磁石で遊んでいました。中には私の絵を描いて「先生が釣れた〜!」と喜んでいた子もいました。



②迷路ゲーム

🔶紙に迷路を書きます。クリップの真ん中の端だけ折り曲げてまっすぐに立たせます。その部分に画用紙に描いた絵をセロテープで貼って動かす駒を作ります。


🔶迷路の紙の裏から箸の先に磁石をつけて駒を動かして、迷路を通っていきます。

🔶友達同士で作った迷路を交換して遊べます。



③乗り物磁石遊び

🔶迷路ゲームのアレンジです。紙に道路や線路を描きます。建物をお菓子の箱などで作ってもいいですね。


🔶自動車や電車を紙箱で作って中に磁石を入れておき、迷路ゲームと同じような下から動かして遊びます。


④ダーツ的当てゲーム

🔶金属の箱の蓋などの上に紙を貼って的を作ります。ダーツみたいにしてもいいし、オリジナルの的の絵を描いてもいいのです。


🔶小さめの円い磁石を紙に包んで余分な所を捻って長くしてダーツの矢のようにします。


🔶得点の方法も工夫させると面白い発想が出てきます。



⑤コロコロゲーム

🔶ガムテープやセロテープの芯の内側に磁石を貼り付けます。


🔶同極が反発し合うように割り箸の先に磁石を貼り付けて、 芯を転がして遊びます。


🔶ゴールまで誰が一番早いかを競っても遊べるし、サッカーのように相手のゴールに入れて遊ぶという方法もできます。



⑥かわいいマグネット工作

🔶冷蔵庫などに貼るマグネットを手作りします。紙粘土でキャラクターなどを作ります。中に磁石を埋め込んでおき、乾いたら色を塗って完成です。簡単にオリジナルの作品が仕上がります。

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