授業力アップ 学級経営の話

現職の小学校教員30年の経験から学んできたことを紹介します。
授業力や学級経営について参考になれば幸いです。

初任者教員のために②準備物

🔴初任者教員のために②準備物


◯学校には自分でたくさんの物を用意して持っていかねばなりません。文房具はほとんど支給されないので事前に100円ショップなどで購入しておくといいでしょう。


◯着替え (スーツ、ジャージ、下着、タオル、くつ下など)いつずぶ濡れになるか分かりません。靴も上靴(スリッパでは緊急時に対応できません)、体育館シューズ、運動場用シューズがいります。


◯文房具は職員室用と教室用の2セット必要になります。あった方が便利だし、取りに行かずに済むからです。


鉛筆、消しゴム、ハサミ、カッター、定規、ボールペン、クレヨン、色鉛筆、マジック、ノート、ファイル、印鑑、朱肉、付箋、糊、セロテープ、修正テープ、ホッチキス、穴あけパンチなどは最低限必要です。


◯教室にあると便利グッズ


1トイレットペーパー

2新聞紙

3いろんなサイズのわら半紙

4キッチンタイマー

5書類ケース

6マグネット

7レジ袋

8貸出用文房具(忘れた子の為)

9紙袋

10裁縫セット

11瞬間接着剤、ボンド

12消毒液と絆創膏

13カレンダー

14ホワイトボード(小さなもの)

◯とりあえず上記のものがあると便利です。


◯押しピンや二段グリップなどは学校にあるはずです。


◯机の引き出しには空き箱を入れて、その中に文房具類を収納しておくと、そのまま持っていけるので次年度や異動の時には便利です。


◯他にも100円ショップで売っているものが安くて重宝するものがあるはずです。春休み中に準備しておくといいですね。



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初任者教員のために①赴任日

🔴初任者教員のために①赴任日


◯初任者教員にとって、4月に着任したらどんな仕事になるのかを大まかに紹介します。


◯子どもに出会うまでにさまざまな仕事があります。頭に入れておくことで少しは心は余裕が出来ると思います。


◯着任する日は、汚れても大丈夫な着替えを持って行きましょう。様々な作業もあるからです。


◯必要なもの

着替え、上靴、体育館用シューズ、文房具一式(学校からは支給されません。無いといちいち他の先生に借りなければなりません)コップ(お茶用)印鑑


◯着任の挨拶をしたらすぐに職員会議があるはずです。山のように案件があり、書類のどこを見たらいいのかも分からないかもしれません。


◯たくさんの事が決まっていきますが、出来るだけ頭に入れていきましょう。


◯始業式までにしなければならない事は山ほどあります。


◯担当学年や校務分掌が決まると、すぐに部会や学年で動いていきます。


◯職員室の机の移動から始まるので着替えは必要です。


◯学年や学級担任の仕事



【書類仕事】


1児童印を分ける

2指導要録を分け、押印と記入

3健康診断簿を分け、押印と記入

4出席簿に押印

5健康調査表に押印と記入


他にも大量の書類があるのでミスなく効率よく作成しなければなりません。


【学年・学級の仕事】


1役割分担

2学年便り

3教材選定(ドリルやテストの注文)

4学級名簿作成

5机やロッカーの名札作成

6学級通信

7教室の清掃

8掃除当番表

9給食当番表

10日直カード


着任日から山のようにあります。

【校務分掌】


生活指導部や保健体育部などの部会や教科担当の仕事もあります。


初任者教員がいきなり主になるケースはほとんどないかと思いますが、小規模校などでは任される場合もあります。他の先生に進め方を聞いて行わなければなりません、


◯4月の初めはベテラン教員でもたいへんです。言われたまま考えずに行動していると、自分は今何もしているのかさえ分からなくなってきます。


◯することや教えてもらった事は必ずメモを取り、自分が何をするべきなのかを把握する事です。

(つづく)

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最後の寄せ書き

🔴最後の寄せ書き


◯学年最後に思い出に残るようなものを作ったり、渡したりする先生も多いかと思います。


◯私もいろいろな形でクラスの子どもたちに渡してきました。そのうちの一つを紹介します。


◯色紙や画用紙の真ん中にクラス写真や子どもの写真を貼ります。


◯写真を貼る時間がなければ、真ん中にその子の名前を書き、先生から一言メッセージを書いたものを渡してもいいかと思います。


◯子どもたち全員に渡して、あとは寄せ書きのように友達と一言メッセージを書き合います。


◯交換し合って、お互いに友達への感謝の言葉や思い出を一言ずつ書いていくのです。


◯イラストを描いてもいいし、好きな言葉を書いてもいいと伝えます。


◯終了式までの限られたわずかの時間でも作ることが出来ます。


◯通知表を一人ずつ渡して話をしている時間に子どもたちにさせても出来ると思います。


◯低学年なら名前を書いてもらうだけでもいいのです。


◯一年間、共に過ごしてきた証として形に残るものを作る事で宝物として、ずっと部屋に飾っている子もいます。

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最後の授業で伝えること

🔴最後の授業で伝えること


◯卒業式後や学年の終了式後の「最後の授業」で子どもたちにどんな事を伝えていますか?


◯一年間の子どもたちの成長や思い出を話している先生も多いかと思います。


◯この一年間の失敗や喜びの思い出を糧にすること、成長してほしいと願っていることを自分の言葉で語りかけるのです。


◯そして子どもたちに伝えておきたい事は来年度や将来の事です。


◯新しい学年、新しいクラスでも力を合わせてることを約束させるのです。


◯今の先生、クラスがよかったと子どもたちから嬉しい言葉が出たとしても、来年度の新しい先生のやり方を必ず守ること、今と違うやり方であってもその先生の方法から学ぶことを伝えておくのです。


◯今年度いくら学級経営が上手くいったとしても、来年度子どもたちが他の先生と上手くいかなければ本当の力がついたとは言えません。


◯その上で今のクラスの友達とも仲良くし、新しいクラスの友達とも仲良くする事で倍になるのだと語ります。


◯目の前に壁があったら、まずはドンとぶつかってみよう。チャレンジする事は大切だよ。でもどうしても乗り越えられない壁があったら、回り道をしたらいいと語りかけます。


◯つらい事や悲しい事があって、どうにも耐えられない時は、逃げてもいい、避けたらいい、逃げる事は負けではない、やり直しはいつでも出来るんだという事を伝えています。


◯生きてさえいれば、どんなに辛い事があってもいつか必ず幸せになる時が来ると。


◯頑張れ!頑張れ!とは言いません。


◯しんどくなったらいつでも連絡しておいで、話を聴いてあげるからと語りかけています。


◯自分らしい最後の授業をしてあげてください。

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学年最後のお楽しみ会

🔴学年最後のお楽しみ会


◯学年最後にお楽しみ会をするクラスは多いかと思います。


◯天気がいいと外でいろんな遊びが出来ますね。「ジャンボかくれんぼ大会」は、場所を制限して、見つかった子もオニになって他の子を探すのです。オニが増えていくので、時間もあまりかかりません。



◯教室で遊ぶゲームなら、「宝さがし」。カードの大きさに画用紙を切って、シールを貼り、一人ずつ名前を書いてあげたり、メッセージを書いたりしたカードを教室に隠します。友達のカードを見つけたら、渡してあげます。


◯伝言ゲーム


列の先頭の子に少し長めの文を覚えてもらって次の子に伝えていく定番のゲームです。

内容をお別れの言葉のようにすると、最後のお楽しみ会らしくなります。例えば

「みんなと一年間過ごして、先生は最高に幸せだったよ」「新学期になっても友達を大切に、自分も大切にして、楽しい一年にするんだよ」などと列ごとに違う言葉にして伝えてもらうと、先生の気持ちも伝えられます。グループごとでメッセージを一言ずつ考えてみんなに伝える形でも出来ますね。


◯ステレオゲーム

グループごとに前に出て、ある言葉を一文字ずつ同時に声を出して、何という言葉なのかをみんなで当てるゲームです。

5人なら「あ」「り」「が」「と」「う」、4人なら「と」「も」「だ」「ち」

同時に声を出すとなかなか聴き取れません。何回かすると分かってくる子が増えていきます。


◯学年最後のお楽しみ会を工夫して、楽しい終わりにしたいものです。

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